![]() 幹細胞培養のためのマイクロキャリア
专利摘要:
本発明者らは、それにコートされたマトリックスを含み、陽電荷を有する粒子であって、それに付着した霊長類またはヒトの幹細胞の集合を可能にするサイズのものである粒子を開示する。この粒子は、50μm〜400μm、たとえば約200μmの最長寸法を有する、実質的に細長い、円筒形またはロッドの形状の粒子を含むことができる。それは20μm〜30μmの断面寸法をもつことができる。粒子は、約20μm〜約120μm、たとえば約65μmのサイズを有する、実質的にコンパクトな、または球形の形状の粒子を含むことができる。本発明者らは、霊長類またはヒトの幹細胞を伝播させる方法であって、第1および第2の各粒子に付着した第1および第2の霊長類またはヒトの幹細胞を用意し、第1の霊長類またはヒトの幹細胞を第2の霊長類またはヒトの幹細胞に接触させて細胞集合体を形成させ、そしてこの集合体を培養して霊長類またはヒトの幹細胞を少なくとも1継代伝播させることを含む方法をも開示する。Matrigelまたはヒアルロン酸中にコートしたマイクロキャリアを用いてヒト胚性幹細胞(hESC)を長期懸濁培養において伝播させる方法も開示する。本発明者らは、幹細胞を分化させる方法をも開示する。 公开号:JP2011514169A 申请号:JP2011500744 申请日:2009-03-17 公开日:2011-05-06 发明作者:オー,スティーブ;チェン,アレン;チュー,アンドレ;ツヴァイゲルト,ロベルト;ルーヴェニー,ショール;レシナ,マルティ 申请人:エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ; IPC主号:C12N5-071
专利说明:
[0001] 本発明は、細胞生物学、分子生物学およびバイオテクノロジーの分野に関する。より詳細には、本発明は幹細胞を粒子状キャリア上で培養する方法に関する。] 背景技術 [0002] 幹細胞は、分化した細胞と異なり、分裂して、自己再生する(self−renew)か、または表現型および機能の異なる娘細胞に分化する能力をもつ(Keller, Genes Dev. 2005; 19: 1129-1155; Wobus and Boheler, Physiol Rev. 2005; 85: 635-678; Wiles, Methodsin Enzymology. 1993; 225: 900-918; Choi et al, Methods Mol Med. 2005; 105: 359-368)。] [0003] ヒト胚性幹細胞(hESC)は、多様な幹細胞タイプに分化する能力をもつ多分化能性(pluripotent)細胞である。幹細胞、たとえば胚性幹細胞(ESC)の多分化能、およびそれらが3種類すべての胚葉からの細胞に分化する能力により、これらは多くの疾患および組織傷害に対する再生医療に理想的な細胞源となる(Keller, Genes Dev. 2005; 19: 1129-1155; Wobus and Boheler, Physiol Rev. 2005; 85: 635-678)。] [0004] 1以上の継代を必要とする幹細胞の大量拡張は、細胞療法の前提条件である。 現在、コロニーとして増殖する幹細胞(ヒト胚性幹細胞hESCを含めて)は、通常はプラスチック培養表面において二次元(2D)成長で維持されている。2D培養においてより多量にまで拡張するには大きな表面積の使用が必要であろう。これらの2Dコロニーをより小さなサイズに分断するためのピペッティングまたは酵素処理の反復による細胞継代の手動性は、非実用的となるであろう。大きな表面積に接種するための多数のプレートの調製は、取扱い誤差の対象となる可能性がある。さらに、たとえばヌンク(Nunc)トレーのような著しく大きな表面積が必要であろう。] [0005] したがって、コートしたプラスチック表面で2Dコロニー培養として幹細胞を増殖させる現在の方法は、スケールアップになじまず、培養を実施する実験条件は一般に良好には制御しにくい。先行技術には、幹細胞を三次元(”3D”)環境で、たとえばマイクロキャリア上において懸濁培養で培養する多数の試みが含まれる。マイクロキャリア上のマウス胚性幹細胞(Fernandes et al., 2007; Abranches et al., 2007; King and Miller, 2007)およびhESCを懸濁培養において胚様体(embryoid body)として分化させるもの(Dang et al., 2004; Fok and Zandstra, 2005; Cameron et al., 2006)など幾つかの研究を除いて、hESCを懸濁培養において長期間、連続培養する強力な方法はない。] [0006] 当技術分野で、胚性幹細胞を懸濁培養において”胚様体”として分化させることが知られている。そのような胚様体は多量の既に分化した細胞を含む。たとえばGerecht Nir et al (2004)には、胚様体を培養するための回転壁バイオリアクターの使用が記載されている。撹拌システムを用いる胚様体培養も、Zandstra et al (2003), Dang et al (2004)およびWartenberg et al (1998)により示された。胚様体の懸濁培養も、Dang and Zandstra (2005)およびKing and Miller (2007)により報告されている。そのような技術は、分化した幹細胞を含むこれらの組織様の胚様体集合体を培養するのには適しているが、未分化の幹細胞には適さない。] [0007] Fok and Zandstra (2005)には、未分化のマウス胚性幹細胞(mESC)の伝播のための撹拌懸濁培養システムが記載されている。この撹拌懸濁培養システムは、マイクロキャ リアおよび集合体の培養からなっていた。ガラスマイクロキャリア上で培養されたマウス胚性幹細胞は、組織培養フラスコ対照に匹敵する集団倍増時間をもっていた。白血病阻害因子を除去すると、このmESC集合体は多系列分化しうる胚様体(EB)に発生した。マウスESCの懸濁培養は、King and Miller (2005)にも記載されている。しかし、King and Miller (2005)には、”未分化のヒトESCs(hESC)の拡張はmESCの場合より難しく、まだ撹拌培養においては報告されていない”と述べられている。] [0008] US2007/0264713(Terstegge)には、ヒト胚性幹細胞をマイクロキャリア上で培養する試みが開示されている。ヒト胚性幹細胞をCytodex 3(Amersham)マイクロキャリアと共に、種々の体積の馴化培地と一緒にスピナーまたはバイオリアクターに導入している。この培養物を20〜30rpmで1時間中の30分間撹拌する。培養物を10日ないし6週間の種々の期間、維持している。しかし、いずれの時点でも、培養物はいずれも、幹細胞の大規模連続生産に必須の要件である継代または二次培養がなされなかった。マイクロキャリア上での連続継代および二次培養能の証明は、’良好な’(指数)成長速度と共に、幹細胞の大規模生産に必須の要件である。これはTersteggeらの研究により証明されなかった。] [0009] WO2008/004990には、幹細胞をフィーダー細胞の不存在下で培養する試みが記載され、マイクロキャリアの使用を考慮している。それは、Matrigelを使用しない培養に関する。WO2008/004990には、幹細胞分化の阻害における陽電荷をもつ表面の影響が記載されている。] [0010] Phillips et al., 2008 (Journal of Biotechnology 138 (2008) 24-32)には、hESCをマイクロキャリア上で集合体および単一細胞の接種により培養する試みが報告されている。最初は3倍拡張が5日間かけて達成されたが、各連続継代に伴って細胞拡張が低下し、最終的に6週目を超えて細胞を継代することはできなかった。] [0011] 市販のマイクロキャリア、たとえばCytodex 1および3をヒト胚性幹細胞(hESC)の培養のスケールアップのために使用するこれまでの試みは成功しなかった。hESC培養物はキャリア上で死滅または分化し、伝播できなかった(Oh & Choo, 2006)。] [0012] ヒト幹細胞を含めた霊長類に由来する未分化の多分化能性細胞の懸濁液中での安定な連続成長は、これまで達成されていない。霊長類またはヒトの幹細胞、特に胚性幹細胞の連続継代を、懸濁培養において証明した者はこれまでいない。] [0013] 幹細胞を他の有用な細胞タイプに大規模で分化させることもきわめて重要である。たとえば、臨床試験、薬物探索を実施するためには、また有望な将来の細胞療法を開発するためにも、多数の心筋細胞が必要である。ヒト胚性幹細胞(hESC)は多分化能性であり、あらゆる胚葉に分化しうるので、hESCはこれらの用途のための心筋細胞および他の細胞タイプの供給源を提供することができる。これまで、hESCに由来する心筋細胞の分化プロトコルは科学社会でわずかに記載されているが、提唱された生物学的方法のスケール調節可能性(scalability)は明らかではない。] [0014] US2007/0264713 WO2008/004990] 先行技術 [0015] Keller, Genes Dev. 2005; 19: 1129-1155 Wobus and Boheler, Physiol Rev. 2005; 85: 635-678 Wiles, Methodsin Enzymology. 1993; 225: 900-918 Choi et al, Methods Mol Med. 2005; 105: 359-368 Fernandes et al., 2007 Abranches et al., 2007 King and Miller, 2007 Dang et al., 2004 Fok and Zandstra, 2005 Cameron et al., 2006 Gerecht Nir et al (2004) Zandstra et al (2003) Wartenberg et al (1998) Dang and Zandstra (2005) King and Miller (2005) Phillips et al., 2008 (Journal of Biotechnology 138 (2008) 24-32) Oh & Choo, 2006] 発明が解決しようとする課題 [0016] 本発明は、当技術分野におけるこれらおよび他の問題を解決することを目的とする。] 課題を解決するための手段 [0017] 本発明は、ヒトまたは霊長類の胚性幹細胞を安定に長期間、インビトロ培養において培養するための方法を提供する。この方法を用いて、ヒト胚性幹細胞を各継代間で連続拡張させることができ、拡張したヒト胚性幹細胞集団の多分化能性は少なくとも5継代を超えて、通常は10継代を超えて維持される。] [0018] 重要なことに、好ましくは細胞外マトリックス成分を含むマトリックスでマイクロキャリアをコートした場合、マイクロキャリア上での幹細胞の培養および分化を改善しうることを本発明者らは見いだした。マトリックスは、Matrigel(商標)(BD Biosciences)、ヒアルロン酸、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コラーゲン、エラスチン、ヘパラン硫酸、デキストラン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸のうち1以上、またはラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含むことができる。] [0019] 幹細胞の成長および増殖のために好ましいマトリックスは、Matrigel(商標)、ヒアルロン酸、ラミニンのうち1以上、またはラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含むか、あるいはそれらからなることができる。] [0020] 幹細胞の分化のために好ましいマトリックスは、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、Matrigel(商標)のうち1以上、またはラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含むか、あるいはそれらからなることができる。] [0021] 1観点において、本発明は、培養物中の幹細胞の多分化能性状態を維持しつつ、マイクロキャリア上で懸濁培養において幹細胞を多数継代にわたって成長および増殖させることに関する。好ましくは細胞外成分を含むマトリックス中にマイクロキャリアをコートし、そして幹細胞を接種する。好ましくは、マイクロキャリアは陽電荷をもつ。幹細胞を懸濁 培養において培養して、好ましくは培養物中の幹細胞の数を拡張させる。次いで、培養幹細胞を継代し、同一または異なるマトリックスコーティングをもつマイクロキャリア上に継代幹細胞を接種する。こうして、培養および継代した幹細胞が多分化能性状態を維持したまま、幹細胞は複数継代、たとえば少なくとも3継代を経ることができる。この方法を用いると、継代間の各培養サイクル期間中に幹細胞の増殖がみられ、多数(少なくとも10)継代にわたって増殖を維持することができる。] [0022] この培養方法により、インビトロ培養における幹細胞の連続した成長および継代が可能になり、これにより多分化能をもつ幹細胞を療法に有用な数まで拡張させるための方法が提供される。] [0023] マイクロキャリア上での幹細胞の連続継代がしばしば好ましいであろうが、本発明方法の一部として、幹細胞をマイクロキャリア上での培養から他の培養システム、たとえば2Dコロニー培養へ移植し、続いて懸濁マイクロキャリア培養に戻すことができる。] [0024] 本方法は、好ましくは、培養の各サイクル中に、マトリックスコートしたマイクロキャリアに継代前に幹細胞を付着させる工程を伴う。しかし、ある培養サイクルをコートしていないマイクロキャリア上で行なうことが許容される;ただし、継代を伴う培養サイクルを全体として合計で少なくとも3回は、マトリックスコートしたマイクロキャリア上で行なうことが好ましいであろう。より好ましくは、これは少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、またはそれ以上の培養サイクルのいずれかであろう。] [0025] したがって、本発明方法はインビトロ培養における多分化能性幹細胞の長期継代を提供し、その際、幹細胞は安定に培養および継代されてそれらの多分化能状態は保存される。 本発明の他の観点は、マイクロキャリアに付着した多分化能性幹細胞の分化に関する。] [0026] ある態様において、前記の観点に記載したマイクロキャリア培養法を用いることにより、多分化能性幹細胞を分化に必要な細胞密度まで成長させることができる。必要な細胞密度が得られた時点で、マイクロキャリアに付着した幹細胞の分化を誘導するように培養条件を変更することができる。分化のためには、幹細胞の成長に用いたものと比較して同一または異なるマイクロキャリアを使用できる。同様に、同一または異なるマトリックスコーティングを使用できる。たとえば、第1コーティングをもつ第1マイクロキャリアを多分化能性幹細胞の成長および増殖のために用い、第2コーティングをもつ第2マイクロキャリアをそれらの幹細胞の分化のために用いることができる。分化のためには、マイクロキャリアはコートされていなくてもよい。] [0027] 幹細胞の増殖とそれらの分化の両方にマイクロキャリア培養を採用することは、分化用培養に増殖培養物を再接種する必要性が避けられ、これによって多数の多分化能性細胞が分化のために供給され、かつ培養条件の変更により増殖から分化へ簡便に変更されるという利点をもつ。] [0028] 他の態様においては、他の培養法、たとえば2Dコロニー培養によって、分化のための多分化能性幹細胞を必要な細胞密度まで成長させることができる。次いで、マトリックスコーティングをもつマイクロキャリアにこれらの細胞を付着させ、幹細胞の分化を誘導する条件下で懸濁培養において培養する。] [0029] ある態様においては、既に分化(ただし、好ましくは最終分化ではない)を行なった細胞を、マトリックスコーティングをもつマイクロキャリアまたはコーティングしていないマイクロキャリアに付着させ、幹細胞の分化を誘導する条件下で懸濁培養において培養す ることができる。] [0030] 本発明の1観点によれば、幹細胞をインビトロで懸濁培養において培養する方法が提供され、この方法は、 (i)幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、マイクロキャリアの表面はマトリックス中にコートされており; (ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し; (iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして (iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも3継代反復する ことを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞は多分化能性である。] [0031] 幹細胞は、好ましくは胚性幹細胞または誘導された多分化能性幹細胞であり、好ましくは霊長類またはヒトのものである。 マトリックスは、好ましくは細胞外マトリックス成分を含む。より好ましくは、マトリックスはMatrigel(商標)(BD Biosciences)、ヒアルロン酸、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コラーゲン、エラスチン、ヘパラン硫酸、デキストラン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸のうち1以上を含む。マトリックスは、ラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含むことができる。] [0032] マイクロキャリアは、セルロース、デキストラン、ヒドロキシル化メタクリレート、コラーゲン、ゼラチン、ポリスチレン、プラスチック、ガラス、セラミック、シリコーンのうち1以上を含むか、あるいはそれらからなることができる。あるいは、マイクロキャリアはマクロ多孔質またはミクロ多孔質のcarboseedマイクロキャリアである。マイクロキャリアは、プロタミンまたはポリリジンとカップリングしていてもよい。] [0033] マイクロキャリアは、好ましくは陽電荷をもち、好ましくは表面陽電荷をもつ。それは親水性であってもよい。マイクロキャリアは、好ましくはロッド形、たとえば円筒形、または実質的に球形の形状である。] [0034] 好ましくは、工程(ii)において、培養物中の幹細胞の数を拡張させるのに十分な期間、幹細胞を培養する。ある態様では、各反復サイクルにおいて、工程(i)の幹細胞はその前の反復サイクルの工程(iii)の継代細胞から得られる。] [0035] 本発明の態様において、工程(i)〜(iii)を通して少なくとも4継代、少なくとも5継代、少なくとも6継代、少なくとも7継代、少なくとも8継代、少なくとも9継代、少なくとも10継代、少なくとも11継代、少なくとも12継代、少なくとも13継代、少なくとも14継代、少なくとも15継代、少なくとも16継代、少なくとも17継代、少なくとも18継代、少なくとも19継代、少なくとも20継代、少なくとも21継代、少なくとも22継代、少なくとも23継代、少なくとも24継代、少なくとも25継代、少なくとも30継代、少なくとも40継代、少なくとも50継代、少なくとも60継代、少なくとも70継代、少なくとも80継代、少なくとも90継代、少なくとも100継代のいずれか反復する。] [0036] 好ましい態様では、工程(i)〜(iii)のサイクルの少なくとも60%において、マイクロキャリアがマトリックス中にコートされている。あるいは、これは少なくとも70%、80%、90%または95%のいずれかであってもよい。工程(i)〜(iii)の連続サイクル中に、マイクロキャリアは同一マトリックス中にコートされていてもよく、あるいは、工程(i)〜(iii)の第1および第2の連続サイクルにおいて、マトリックスが異なるか、または存在しなくてもよい。] [0037] 好ましい態様において、工程(iv)の後、培養物中の少なくとも60%の幹細胞が多分化能性である。あるいは、これは少なくとも70%、80%、90%または95%のいずれかであってもよい。] [0038] 好ましい態様において、工程(iv)の後、培養物中の少なくとも60%の幹細胞が、Oct4、SSEA4、TRA−1−60およびMab84のうち1、2、3またはすべてを発現する。あるいは、これは少なくとも70%、80%、90%または95%のいずれかであってもよい。] [0039] ある態様において、本方法は、幹細胞を無血清培地、または幹細胞用馴化培地、またはフィーダー細胞を含まない状態で培養することを含むことができる。 他の態様において、フィーダー細胞がマイクロキャリアに付着してもよい。フィーダー細胞は、幹細胞が付着するマイクロキャリアとは異なるマイクロキャリアに付着してもよい。] [0040] 本発明は、本発明方法により得られる多分化能性幹細胞を含む。 他の態様において、本方法はさらに、工程(iv)の後に得られる幹細胞の分化を誘導する工程を含むことができる。これは、幹細胞の分化を誘導する条件下にマイクロキャリア幹細胞複合体を置くことにより達成できる。あるいは、本方法は、工程(iv)の後に、幹細胞をマイクロキャリアから分離し、そして分離した幹細胞をマイクロキャリアの無い培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養する工程を含むことができる。] [0041] したがって、ある態様において本方法は、さらに多分化能性幹細胞の分化を含むことができ、これは (v)工程(iv)の後に得られる多分化能性幹細胞を複数の第2マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第2マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして (vi)(v)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養する ことを含む。] [0042] 第1マトリックスと第2マトリックスは同一でも異なってもよい。第1マイクロキャリアと第2マイクロキャリアは同一でも異なってもよい。 ある態様においては、さらなる分化を誘導することができ、その際、本方法はさらに、 (vii)工程(vi)から得られる分化した幹細胞を複数の第3マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第3マイクロキャリアの表面は第3マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして (viii)(vii)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、分化した幹細胞のさらなる分化を誘導する条件下で培養する ことを含む。] [0043] 第3マトリックスは、第1および第2マトリックスと異なってもよく、あるいは第1および第2マトリックスのいずれか1つと同一であってもよい。第3マイクロキャリアは、第1および第2マイクロキャリアと異なってもよく、あるいは第1および第2マイクロキャリアのいずれか1つと同一であってもよい。] [0044] 本発明は、本発明方法により得られる分化した細胞を含む。 本発明方法により得られる分化した細胞を培養して胚様体を形成させることができる。胚様体をマイクロキャリアに付着させることができる。こうして得られる胚様体は本発明 の一部を形成する。] [0045] 本発明の他の観点においては、幹細胞をインビトロで懸濁培養において培養する方法が提供され、この方法は、 (i)幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、マイクロキャリアの表面はMatrigel(商標)中にコートされており; (ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し; (iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして (iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも7継代反復する ことを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞は多分化能性であり、培養物はフィーダー細胞を含まず、各継代間で幹細胞の数が拡張し、幹細胞はヒトもしくは霊長類の胚性幹細胞またはヒトもしくは霊長類の誘導された多分化能性幹細胞である。] [0046] 本発明の他の観点においては、幹細胞をインビトロで培養し、かつ分化させる方法が提供され、この方法は、 (i)幹細胞を複数の第1マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第1マイクロキャリアの表面は第1マトリックス中にコートされており; (ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し; (iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして (iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも3継代反復する ことを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞は多分化能性であり、この方法はさらに、 (v)工程(iv)の後に得られる多分化能性幹細胞を複数の第2マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第2マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして (vi)(v)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養する ことを含む。] [0047] 第1マトリックスと第2マトリックスは同一でも異なってもよい。第1マイクロキャリアと第2マイクロキャリアは同一でも異なってもよい。 本方法はさらに、 (vii)工程(vi)から得られる分化した幹細胞を複数の第3マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第3マイクロキャリアの表面は第3マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして (viii)(vii)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、分化した幹細胞のさらなる分化を誘導する条件下で培養する ことを含むことができる。] [0048] 第3マトリックスは、第1および第2マトリックスと異なってもよく、あるいは第1および第2マトリックスの1つと同一であってもよい。第3マイクロキャリアは、第1および第2マイクロキャリアと異なってもよく、あるいは第1および第2マイクロキャリアの1つと同一であってもよい。] [0049] 本発明の他の観点においては、幹細胞をインビトロで分化させる方法が提供され、この方法は、多分化能性幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず、そしてマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養 において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養することを含む。] [0050] 幹細胞は、好ましくは胚性幹細胞または誘導された多分化能性幹細胞であり、好ましくは霊長類またはヒトのものである。 マトリックスは、好ましくは細胞外マトリックス成分を含む。より好ましくは、マトリックスはラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、Matrigel(商標)(BD Biosciences)、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、ヘパラン硫酸、デキストラン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸のうち1以上を含む。マトリックスは、ラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含むことができる。] [0051] マイクロキャリアは、セルロース、デキストラン、ヒドロキシル化メタクリレート、コラーゲン、ゼラチン、ポリスチレン、プラスチック、ガラス、セラミック、シリコーンのうち1以上を含むか、あるいはそれらからなることができる。あるいは、マイクロキャリアはマクロ多孔質またはミクロ多孔質のcarboseedマイクロキャリアであってもよい。マイクロキャリアはプロタミンまたはポリリジンとカップリングしていてもよい。] [0052] マイクロキャリアは、好ましくは陽電荷をもち、好ましくは表面陽電荷をもつ。それは親水性であってもよい。マイクロキャリアは、好ましくはロッド形、たとえば円筒形、または実質的に球形の形状である。] [0053] 本発明の他の観点においては、霊長類またはヒトの幹細胞の伝播のための、マトリックス中にコートされたマイクロキャリアの使用が提供され、マイクロキャリアはDE−52(Whatman)、DE−53(Whatman)、QA−52(Whatman)、TSKgel Tresyl−5Pw(東ソー)またはToyopearlAF−Tresyl−650(東ソー)、SM1010(Blue Membranes)およびSH1010(Blue Membranes)から選択される。] [0054] マトリックスは、好ましくは細胞外マトリックス成分を含む。より好ましくは、マトリックスはMatrigel(商標)(BD Biosciences)、ヒアルロン酸、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コラーゲン、エラスチン、ヘパラン硫酸、デキストラン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸のうち1以上を含む。マトリックスは、ラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含むことができる。] [0055] 本発明の一部として、本明細書に記載する方法は、多分化能性ではない(non−pluripotent)幹細胞、特に多能性(multipotent)幹細胞、たとえば成体幹細胞、または多分化能性幹細胞に由来する多能性幹細胞(たとえば胚性幹細胞に由来する多能性幹細胞)の安定な長期培養を達成するためにも使用できる。多能性幹細胞はヒトまたは霊長類の多分化能性幹細胞、たとえばhESCに由来するものであってもよい。] [0056] 本明細書に記載する方法の使用により、多能性幹細胞(たとえば成体幹細胞)を各継代間で連続拡張させることができ、かつ拡張した成体幹細胞集団の多能性を少なくとも2継代を超えて、より好ましくは3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25継代のうちのいずれかを超えて維持することができる。] [0057] したがって、多能性幹細胞の培養、成長、伝播および分化は、幹細胞、たとえばヒトまたは霊長類の胚性幹細胞の培養、成長、分化および伝播のための本明細書に記載するいず れかの方法、観点、態様、および好ましい特徴に従って実施できる。多能性幹細胞の培養、成長、増殖および/または分化のために用いるマイクロキャリアはコートされていなくてもよく、あるいはマトリックスコーティングをもつこともできる。] [0058] これによれば、本発明の他の観点において、多能性幹細胞をインビトロで懸濁培養において培養する方法が提供され、この方法は、 (i)多能性幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し; (ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養する ことを含み、その際、工程(ii)の後の培養物中の幹細胞は多能性である。] [0059] 本発明の他の観点においては、多能性幹細胞をインビトロで懸濁培養において培養する方法が提供され、この方法は、 (i)多能性幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し; (ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し; (iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして (iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも2継代反復する ことを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞は多能性である。] [0060] 上記の2観点のある態様において、工程(i)においてマイクロキャリアの表面はマトリックス中にコートされている。 これらの方法により得られる多能性幹細胞も提供される。] [0061] 本発明の他の観点においては、多能性幹細胞をインビトロで培養し、かつ分化させる方法が提供され、この方法は、 (i)幹細胞を複数の第1マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し; (ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し; (iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして (iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも2継代反復する ことを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞は多能性であり、該方法はさらに、 (v)工程(iv)の後に得られる多能性幹細胞を複数の第2マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第2マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして (vi)(v)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養する ことを含む。] [0062] ある態様において、工程(i)においてマイクロキャリアの表面は第1マトリックス中にコートされている。 本発明の他の観点においては、幹細胞をインビトロで分化させる方法が提供され、この方法は、多能性幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず、そしてマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養することを含む。] [0063] これらの方法により得られる分化した細胞も提供される。 本発明の1観点によれば、それにコートされたマトリックスを含み、陽電荷をもつ粒子 が提供され、この粒子はそれに付着した霊長類またはヒトの幹細胞を集合させることができるサイズのものである。] [0064] 本発明の粒子は、実質的に細長い、円筒形もしくはロッドの形状の粒子、または実質的にコンパクトな、もしくは球形の形状の粒子を含むことができる。 本発明の粒子は、50μm〜400μmの最長寸法をもつ、実質的に細長い、円筒形もしくはロッドの形状の粒子を含むことができる。粒子は約200μmの最長寸法を含むことができる。粒子は20μm〜30μmの最短寸法を含むことができる。粒子は、円筒形のセルロースマイクロキャリアを含むことができる。] [0065] 本発明の粒子は、DE−52(Whatman)、DE−53(Whatman)またはQA−52(Whatman)を含むことができる。 本発明の粒子は、約20μm〜約120μmのサイズをもつ実質的にコンパクトな、または球形の形状の粒子を含むことができる。粒子は約65μmのサイズをもつことができる。粒子は、親水性マイクロキャリア、ヒドロキシル化メタクリル系マトリックスマイクロキャリア、または誘導体化した親水性ビーズ状(beaded)マイクロキャリアを含むことができる。] [0066] 本発明の粒子は、TSKgel Tresyl−5Pw(東ソー)またはToyopearlAF−Tresyl−650(東ソー)を含むことができる。 本発明の粒子は、マクロ多孔質またはミクロ多孔質のcarboseedマイクロキャリアを含むことができる。粒子は、SM1010(Blue Membranes)およびSH1010(Blue Membranes)を含むことができる。] [0067] 本発明の粒子は陽電荷をもつように誘導体化されていてもよい。粒子は、粒子の乾燥物質重量グラム当たり1〜2ミリ当量の小さなイオン交換容量の第三級アミンまたは第四級アミンとカップリングしていてもよい。粒子は、最高20mg/粒子mlの濃度の硫酸プロタミンまたはポリ−L−リジン臭化水素酸塩とカップリングしていてもよい。粒子の陽電荷は、0.5〜4ミリ当量単位/ml(mEq)であってよい。] [0068] マトリックスは、幹細胞の成長を可能にする生理学的関連マトリックスを含むことができる。マトリックスは、細胞外マトリックス成分を含むことができる。マトリックスは、Matrigel、ヒアルロン酸、ウシのガラス体液に由来するヒアルロン酸、連鎖球菌(streptococcus)に由来するヒアルロン酸ナトリウム、ヘパラン硫酸、ウシの腎臓に由来するヘパラン硫酸、デキストラン硫酸、デキストラン硫酸ナトリウム、ヘパリン硫酸およびコンドロイチン硫酸からなる群から選択することができる。マトリックスは、Matrigel(商標)(BD Biosciences)を含むことができる。] [0069] 本発明の他の観点によれば、前記の本発明の観点による粒子であって、それに付着した霊長類またはヒトの幹細胞を含むものが提供される。 本明細書に記載する本発明の観点、態様および特徴によれば、多分化能性細胞または多能性細胞のインビトロ懸濁培養に使用するのに適切な粒子またはマイクロキャリアが提供され、これにより、多分化能性もしくは多能性の状態を有する新たな細胞または多分化能性もしくは多能性細胞の分化の産物である細胞が生成し、これらの粒子またはマイクロキャリアは、コンパクトな、または細長い形状をもち、約2000μm未満の最長寸法および約10μmより大きい最短寸法をもち、その際、マイクロキャリアの表面はマトリックス中にコートされており、多数の多分化能性細胞または多能性細胞がマトリックスに付着している。ある態様において、マトリックスコーティングはマトリックスの層、好ましくは薄層の形である。] [0070] 1態様においてはマイクロキャリアが提供され、その際、マイクロキャリアは多分化能性細胞または多能性細胞をインビトロ懸濁培養において成長および/または分化させる際に使用するのに適切であり、マイクロキャリアはセルロース、デキストラン、ヒドロキシル化メタクリレート、またはコラーゲンのうち1以上を含み、マイクロキャリアは細長い形状をもち、約2000μm未満の最長寸法および約10μmより大きい最短寸法をもち、マイクロキャリアの表面はマトリックス中にコートされており、1個または複数の多分化能性細胞または多能性細胞がマトリックスコーティングに付着している。] [0071] ある態様において、マイクロキャリアはロッド形である。ある態様において、マトリックスコーティングは、Matrigel(商標)(BD Biosciences)、ヒアルロン酸、ラミニンまたはフィブロネクチンのうち1以上を含む。ある態様において、マイクロキャリアは陽電荷をもち、あるいは表面陽電荷をもつ。ある態様において、マイクロキャリアの最長寸法は50μm〜400μmである。] [0072] 2種類以上の前記マイクロキャリアを含む集合体も提供される。 多分化能性または多能性の状態をもつ新たな細胞を生成するための多分化能性細胞または多能性細胞のインビトロでの培養における、マイクロキャリアの使用も提供される。多分化能性細胞または多能性細胞のインビトロ分化における、マイクロキャリアの使用も提供される。したがって、多分化能性細胞または多能性細胞をインビトロで培養して多分化能性または多能性の状態をもつ新たな細胞を生成する方法であって、多分化能性または多能性の状態をもつ新たな細胞を生成するのに適切な条件下でマイクロキャリアを培養することを含む方法も提供される。多分化能性細胞または多能性細胞をインビトロで分化させる方法であって、多分化能性細胞または多能性細胞の分化を誘導する条件下でマイクロキャリアを培養することを含む方法も提供される。] [0073] 本発明者らは、本発明の他の観点により、霊長類またはヒトの幹細胞を伝播させる方法を提供し、この方法は(a)第1粒子に付着した霊長類またはヒトの第1幹細胞を用意し;(b)第2粒子に付着した霊長類またはヒトの第2幹細胞を用意し;(c)霊長類またはヒトの第1幹細胞を霊長類またはヒトの第2幹細胞に接触させて細胞の集合体を形成させ;そして(d)集合体を培養して霊長類またはヒトの幹細胞を少なくとも1継代伝播させることを含み;その際、第1および第2粒子はそれぞれその上にコートされたマトリックスを含み、陽電荷をもち、粒子はそれに付着した霊長類またはヒトの幹細胞を集合させることができるサイズのものである。] [0074] 前記の粒子または各粒子は、前記の本発明の観点に述べた特徴を含むことができる。 この方法は、霊長類またはヒトの幹細胞を多数継代、連続伝播させるのを可能にすることができる。この方法は、霊長類またはヒトの幹細胞を少なくとも5、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも13、または少なくとも14継代、連続伝播させるのを可能にすることができる。この方法は、2Dコロニー培養への、または2Dコロニー培養からの継代を含むことができる。] [0075] 前記の方法は、霊長類またはヒトの幹細胞の凍結および融解を含むことができる。この方法は、30rpm以上、または100rpm以上での撹拌を含むことができる。この方法は、霊長類またはヒトの幹細胞を25ml以上または50ml以上の体積で伝播させるのを含むことができる。この方法は、霊長類またはヒトの幹細胞をスピナー懸濁培養において伝播させるのを含むことができる。] [0076] 伝播した霊長類またはヒトの幹細胞は、前記の回数の継代後、霊長類またはヒトの幹細胞の生物活性のうち少なくとも1つを保持することができる。霊長類またはヒトの幹細胞 の生物活性は、(i)多分化能性マーカーの発現;(ii)細胞の生存率;(iii)正常な核型(karyotype);(iv)内胚葉、外胚葉および中胚葉に分化する能力からなる群から選択できる。霊長類またはヒトの幹細胞の生物活性は、OCT−4、SSEA−4、TRA−1−60およびMab84からなる群から選択される多分化能性マーカーの発現を含むことができる。] [0077] 前記の方法は、霊長類またはヒトの幹細胞を1:6以上、1:10以上、1:15以上、1:20以上、または1:26以上の分割比率(split ratio)で継代するのを可能にすることができる。前記の方法は、霊長類またはヒトの幹細胞を200万細胞/ml以上の体積生産量にまで伝播させることができる。] [0078] 前記の方法は、霊長類またはヒトの幹細胞を無血清培地または幹細胞用馴化培地中で伝播させることを含むことができる。 前記の方法は、さらに、霊長類またはヒトの幹細胞を粒子から分離する工程を含むことができる。] [0079] 本発明の他の観点として、分化した細胞を生成する方法が提供され、この方法は、本発明の前記の観点により霊長類またはヒトの幹細胞を伝播させ、そして霊長類またはヒトの幹細胞を分化させることを含む。] [0080] 本発明者らは、本発明の他の観点により、胚様体を生成するための方法を提供し、この方法は、本発明の前記の観点により霊長類またはヒトの幹細胞を伝播させ、そして霊長類またはヒトの幹細胞を培養して胚様体を形成させることを含む。] [0081] 本発明は、他の観点において、処置の必要な個体において疾患を処置する方法を提供し、この方法は、本発明の前記の観点により霊長類またはヒトの幹細胞を伝播させ、本発明の前記の観点により分化した細胞を生成し、あるいは本発明の前記の観点により胚様体を形成し、そして霊長類またはヒトの幹細胞、分化した細胞、または胚様体を個体に投与することを含む。] [0082] 霊長類またはヒトの幹細胞は、霊長類もしくはヒトの胚性幹細胞、霊長類もしくはヒトの成体幹細胞、または霊長類もしくはヒトの誘導された多分化能性幹細胞を含むことができる。] [0083] 本発明の他の観点においては、それに幹細胞が付着した2以上の粒子を含む(それぞれ本発明のいずれかの観点による)集合体が提供される。 本発明の他の観点により、本発明者らは、本発明の観点による粒子または本発明の上記の観点による集合体を含む、細胞培養物を提供する。] [0084] 本発明者らは、本発明の他の観点により、本発明の観点による粒子または本発明の前記の観点による集合体を細胞培養培地と共に含む、容器を提供する。 本発明の他の観点によれば、霊長類またはヒトの幹細胞を伝播させるためのデバイスが提供され、このデバイスは、本発明の観点による粒子または本発明の前記の観点による集合体を含む。] [0085] 前記の容器またはデバイスはバイオリアクターであってもよい。 本発明の他の観点として、本発明者らは、本発明の前記の観点による方法により伝播させた霊長類またはヒトの幹細胞、本発明の前記の観点による方法により生成した分化した細胞、または本発明の前記の観点による方法により生成した胚様体を提供する。] [0086] 本発明の他の観点によれば、霊長類またはヒトの幹細胞を伝播および/または分化させるための粒子の使用が提供され、この粒子はDE−52(Whatman)、DE−53(Whatman)、QA−52(Whatman)、TSKgel Tresyl−5Pw(東ソー)またはToyopearlAF−Tresyl−650(東ソー)、SM1010(Blue Membranes)およびSH1010(Blue Membranes)から選択される。] [0087] 本発明の1観点によれば、ヒト胚性幹細胞(hESC)をインビトロ懸濁培養において伝播させる方法が提供され、この方法は、 (i)hESCを複数のマイクロキャリアに付着させ; (ii)(i)からのマイクロキャリアを懸濁培養において、hESCの数を拡張させるのに十分な期間、培養し; (iii)(ii)からの拡張したhESC集団を継代し; (iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも5継代反復し、その際、各反復サイクルにおいて、工程(i)のhESCはその前の反復サイクルの工程(iii)の継代細胞から得られる ことを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中のhESCは多分化能性であり、マイクロキャリアは (a)最長寸法が250μm〜10μmであるコンパクトな形状;または (b)細長い形状 をもち、マイクロキャリアはMatrigelおよびヒアルロン酸のうち一方または両方を含むマトリックスコーティングでコートされている。] [0088] マイクロキャリアに付与されるマトリックスコーティングは、場合によりMatrigelおよび/またはヒアルロン酸からなることができる。 ある好ましい態様において、マイクロキャリアは実質的に球形の形状であり、90μm〜10μm、より好ましくは80μm〜40μm、または70μm〜50μmの直径をもつ。ある態様において、マイクロキャリアは実質的に球形の形状であり、約65μmの直径をもつ。] [0089] 他の好ましい態様において、マイクロキャリアはロッド形である。好ましくは、ロッド形のマイクロキャリアは2000μm〜20μmの最長寸法をもつ。好ましい態様において、マイクロキャリアは、プラスチック、ガラス、セラミック、シリコーン、ゼラチン、デキストラン、セルロース、ヒドロキシル化メタクリレート、ポリスチレン、またはコラーゲンのうち1以上から構成される。特に好ましい態様において、マイクロキャリアはセルロース、デキストランまたはポリスチレンマイクロキャリアである。好ましいマイクロキャリアは、TSKgel Tresyl−5Pw(東ソー);ToyopearlAF−Tresyl−650(東ソー)、DE−52、DE−53、QA−52、Cytodex 1、Cytodex 3、Hillex、Hillex IIから選択される。ある態様において、マクロ多孔質またはミクロ多孔質のcarboseedマイクロキャリアである。マイクロキャリアは、たとえばプロタミンまたはポリリジンで誘導体化されて、陽電荷を生じてもよい。] [0090] ある態様では、継代の前に、工程(ii)においてhESCを集密状態またはほぼ集密状態にまで拡張させる。hESCを各工程(ii)において、または前記方法全体において拡張させて、これによりhESCの集団を、継代前に、工程(i)でマイクロキャリアに付着させたhESCの数より少なくとも0.2、少なくとも0.4、少なくとも0.5、少なくとも0.6、少なくとも0.8、または少なくとも1桁のいずれかで多くなるようにすることができる。hESCを各工程(ii)において、または前記方法全体において拡張させて、これによりhESCの集団を、継代前に、工程(i)でマイクロキャリア に付着させたhESCの数より少なくとも2、3、4、5、10または20倍のいずれかで多くなるようにすることができる。] [0091] 工程(iv)において、好ましくは工程(i)〜(iii)を通して少なくとも6継代、少なくとも7継代、少なくとも8継代、少なくとも9継代、少なくとも10継代、少なくとも11継代、少なくとも12継代、少なくとも13継代、少なくとも14継代、少なくとも15継代、少なくとも16継代、少なくとも17継代、少なくとも18継代、少なくとも19継代、少なくとも20継代、少なくとも21継代、少なくとも22継代、少なくとも23継代、少なくとも24継代、少なくとも25継代、少なくとも30継代、少なくとも40継代、少なくとも50継代、少なくとも60継代、少なくとも70継代、少なくとも80継代、少なくとも90継代、少なくとも100継代のいずれか反復する。] [0092] 前記の方法において、拡張したヒト胚性幹細胞の有意割合が多分化能性であろう。好ましい態様においては、工程(iv)の後、培養物中の少なくとも60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または実質的に100%のhESCが多分化能性である。] [0093] 多分化能性は、Oct4、SSEA4、TRA−1−60およびMab84のうち1、2、3またはすべての発現を検出することにより測定できる。好ましい態様においては、工程(iv)の後、培養物中の少なくとも60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または実質的に100%のhESCが、Oct4、SSEA4、TRA−1−60およびMab84のうち1、2、3またはすべてを発現する。] [0094] ある態様において、本方法は、培養物から得られる細胞総数において培養開始時の細胞数と比較してlog10の差を達成するのに十分な継代を継続することができる。 ある態様においては、ヒト胚性幹細胞をフィーダー細胞と共培養することができる。フィーダー細胞は培養物に添加するマイクロキャリアに付着させることができる。これらのマイクロキャリアは、本明細書に記載するように、場合によりマトリックスコーティング中にコートされていてもよい。あるいは、コートされていないマイクロキャリアにフィーダー細胞を付着させてもよい。ある態様においては、フィーダー細胞と幹細胞を同一マイクロキャリア(1以上)に接種することができる。] [0095] 好ましくは、ヒト胚性幹細胞数の拡張は、実質的にあらゆる継代間で起きる;たとえば、ヒト胚性幹細胞の数は少なくとも70%の継代間で、より好ましくは少なくとも80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または実質的に100%の継代間で増加する。] [0096] 本発明による方法は、別の培養システム、たとえば2D培養への継代またはそれからの継代を含むことができる。培養システム間での移植を容易にするために、細胞をたとえば凍結して保存し、そして融解することができる。] [0097] ある態様においては、ヒト胚性幹細胞を、限られた期間、他の粒子/表面で培養することができる。たとえば、工程(ii)または(iii)からのヒト胚性幹細胞を、限られた継代回数(たとえば5未満、より好ましくは3未満、より好ましくは1)について2D培養において培養した後、マトリックスコートしたマイクロキャリア上での培養に戻すことができる。同様な例で、工程(ii)または(iii)からのヒト胚性幹細胞を、限られた継代回数(たとえば5未満、より好ましくは3未満、より好ましくは1)についてマトリックスコートしていないマイクロキャリア上で培養した後、マトリックスコートしたマイクロキャリア上での培養に戻すことができる。] [0098] ある態様においては、ヒト胚性幹細胞を前記の培養法から取り出して、限られた継代回数(たとえば5未満、より好ましくは3未満、より好ましくは1)について別の培養システムで維持した後、本発明による懸濁培養に戻すことができる。] [0099] 他の態様においては、ヒト胚性幹細胞を前記の培養法から取り出し、保存(たとえば凍結細胞として)した後、本発明による懸濁培養に戻すことができる。 そのような態様において、本発明による懸濁培養に戻すのは同一培養に戻すことを必要としない。本発明による懸濁培養は、たとえば細胞の凍結および/または移植の後に、異なる場所で継続することすらできる。] [0100] したがって、本発明の他の観点においては、ヒト胚性幹細胞(hESC)をインビトロ懸濁培養において伝播させる方法が提供され、この方法は、 (i)hESCを複数のマイクロキャリアに付着させ; (ii)(i)からのマイクロキャリアを懸濁培養において、hESCの数を拡張させるのに十分な期間、培養し; (iii)(ii)からの拡張したhESC集団を継代し; (iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも5継代反復し、その際、各反復サイクルにおいて、工程(i)のhESCはその前の反復サイクルの工程(iii)の継代細胞から得られる ことを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中のhESCは多分化能性であり、マイクロキャリアは (a)最長寸法が250μm〜10μmであるコンパクトな形状;または (b)細長い形状 をもち、その際、工程(i)〜(iii)のサイクルの少なくとも60%について、マイクロキャリアはMatrigelおよびヒアルロン酸のうち一方または両方を含むマトリックスコーティング中にコートされている。] [0101] 好ましくは、工程(i)〜(iii)のサイクルの少なくとも70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または実質的に100%について、マイクロキャリアはMatrigelおよびヒアルロン酸のうち一方または両方を含むマトリックスコーティング中にコートされている。] [0102] 本発明による方法は、細胞培養物の連続的または間欠的な撹拌、たとえば約5から約200rpmまで、約5から約150rpmまで、約5から約100rpmまで、約30rpm以上、約50rpm以上、または約100rpm以上の撹拌を含むことができる。あるいは、本発明方法は静止培養を含むことができる。] [0103] ある態様においては、細胞の分化を誘導するために撹拌速度または撹拌量の増大を採用でき、これに対し、より低い撹拌速度または撹拌量を採用して、有意の分化を誘導することなく多分化能性または多能性の細胞集団を拡張させることができる。] [0104] 有意の分化を誘導することなく多分化能性または多能性の細胞集団を培養するためには、培養物を約5rpmから約100rpmまで、約5rpmから約50rpmまで、約5rpmから約40rpmまで、約5rpmから約30rpmまで、約5rpmから約25rpmまで、約5rpmから約20rpmまで、約5rpmから約15rpmまで、約5rpmから約10rpmまでで撹拌することができる。] [0105] 有意の分化を誘導するするためには、培養物を約25rpmから約200rpmまでまたはそれ以上、たとえば約30rpmから約200rpmまでまたはそれ以上、約35rpmから約200rpmまでまたはそれ以上、約40rpmから約200rpmまでまた はそれ以上、約45rpmから約200rpmまでまたはそれ以上、約50rpmから約200rpmまでまたはそれ以上、約75rpmから約200rpmまでまたはそれ以上、約100rpmから約200rpmまでまたはそれ以上で撹拌することができる。] [0106] 細胞の有意の分化には、培養物中の少なくとも約10%の細胞が分化している状態を含めることができる。あるいは、これは培養物中の約15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%のうち少なくともいずれかの細胞が分化している状態であってもよい。] [0107] したがって、本発明方法は、細胞をそれらの多分化能性または多能性状態を維持したまま培養するために、方法の第1部を第1の速度または量で撹拌して実施し、続いて培養物中の細胞を分化させるために、第2の速度または量で撹拌して細胞を培養する第2部を実施することを含むことができる。第1の速度または量は、好ましくは第2の速度または量より小さい。したがって、本発明方法の第1部は多分化能性または多能性の細胞集団を拡張させることができ、本発明方法の第2部はそれらの細胞の一部または全部が内胚葉、外胚葉および中胚葉の系列へ分化するプロセスを開始することができる。] [0108] 伝播したヒト胚性幹細胞は、好ましくは前記の継代回数の後、ヒト胚性幹細胞の少なくとも1つの生物活性を保持する。この生物活性は、(i)多分化能性マーカーの発現;(ii)細胞生存率;(iii)正常な核型;(iv)内胚葉、外胚葉および中胚葉に分化する能力からなる群から選択できる。生物活性は、OCT−4、SSEA−4、TRA−1−60およびMab84からなる群から選択される多分化能性マーカーの発現を含むことができる。] [0109] 本発明による方法は、好ましくはヒト胚性幹細胞を1:6以上、1:10以上、1:15以上、1:20以上、または1:26以上の分割比率で継代することを可能にする。 本発明による方法は、好ましくはヒト胚性幹細胞を200万細胞/ml以上の体積生産量にまで伝播させることができる。] [0110] 本発明による方法は、さらに、ヒト胚性幹細胞を粒子から分離する工程を含むことができる。 分化した細胞を生成するための方法も提供され、この方法は、本発明方法によりヒト胚性幹細胞を伝播させ、続いてヒト胚性幹細胞を分化させることを含む。] [0111] 胚様体を生成するための方法も提供され、この方法は、本発明方法によりヒト胚性幹細胞を伝播させ、そしてヒト胚性幹細胞を培養して胚様体を生成させることを含む。 処置の必要な個体において疾患を処置する方法も提供され、この方法は、本発明方法によりヒト胚性幹細胞を伝播させ、分化した細胞または胚様体を生成し、そしてヒト胚性幹細胞、分化した細胞、または胚様体を個体に投与することを含む。] [0112] 本発明の実施には、別途指示しない限り、一般的な化学、分子生物学、微生物学、組換えDNAおよび免疫学の技術が採用され、それらは当業者がなしうる範囲内である。そのような技術は文献中に説明されている。たとえば下記を参照:J. Sambrook, E. F. Fritsch, and T. Maniatis, 1989, Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Second Edition, Books 1-3, Cold Spring Harbor Laboratory Press; Ausubel, F. M. et al. (1995 and periodic supplements; Current Protocols in Molecular Biology, ch. 9, 13, and 16, John Wiley & Sons, New York, N.Y.); B. Roe, J. Crabtree, and A. Kahn, 1996, DNA Isolation and Sequencing: Essential Techniques, John Wiley & Sons; J. M. Polak and JamesO’D. McGee, 1990, Oligonucleotide Synthesis: A Practical Approach, Irl Press; D. M. J. Lilley and J. E. Dahlberg, 1992, Methodsof Enzymology: DNA Structure Part A: Synthesis and Physical Analysis of DNA Methods in Enzymology, Academic Press; Using Antibodies : A Laboratory Manual : Portable Protocol NO. I by Edward Harlow, David Lane, Ed Harlow (1999, Cold Spring Harbor Laboratory Press, ISBN 0-87969-544-7); Antibodies : A Laboratory Manual by Ed Harlow (Editor), David Lane (Editor) (1988, Cold Spring Harbor Laboratory Press, ISBN 0-87969-314-2), 1855; and Lab Ref: A Handbook of Recipes, Reagents, and Other Reference Tools for Use at the Bench, Edited Jane Roskams and Linda Rodgers, 2002, Cold Spring Harbor Laboratory, ISBN 0-87969-630-3。これらの全般的テキストそれぞれを本明細書に援用する。] [0113] 本発明には、前記の観点および好ましい特徴の組合わせが含まれる;ただし、そのような組合わせが明らかに許容できない場合または殊に避けるべきである場合を除く。 本明細書中で用いるセクション表題は組織化のためのものにすぎず、記載する主題を限定するものと解すべきではない。] [0114] 本発明の観点および態様を、たとえば添付の図面を参照して以下に説明する。他の観点および態様は当業者に明らかであろう。本明細書に述べるすべての文献およびテキストを本明細書に援用する。] [0115] 本発明の原理を説明する態様および実験を、添付の図面を参照して以下に述べる:] 図面の簡単な説明 [0116] 図1は、hESCを付着および成長させることができるマイクロキャリアを示す。3タイプのマイクロキャリアを用いた;ロッド形セルロースマイクロキャリア;小型球形の東ソー・親水性マイクロキャリア;ならびに大型球形ミクロ多孔質およびマクロ多孔質carboseedマイクロキャリア。図1Aは、セルロースマイクロキャリアを示す。 図1は、hESCを付着および成長させることができるマイクロキャリアを示す。3タイプのマイクロキャリアを用いた;ロッド形セルロースマイクロキャリア;小型球形の東ソー・親水性マイクロキャリア;ならびに大型球形ミクロ多孔質およびマクロ多孔質carboseedマイクロキャリア。図1Bは、東ソー(親水性)マイクロキャリアを示す。 図1は、hESCを付着および成長させることができるマイクロキャリアを示す。3タイプのマイクロキャリアを用いた;ロッド形セルロースマイクロキャリア;小型球形の東ソー・親水性マイクロキャリア;ならびに大型球形ミクロ多孔質およびマクロ多孔質carboseedマイクロキャリア。図1Cは、ミクロ多孔質carboseedマイクロキャリアを示す。 図1は、hESCを付着および成長させることができるマイクロキャリアを示す。3タイプのマイクロキャリアを用いた;ロッド形セルロースマイクロキャリア;小型球形の東ソー・親水性マイクロキャリア;ならびに大型球形ミクロ多孔質およびマクロ多孔質carboseedマイクロキャリア。図1Dは、マクロ多孔質carboseedマイクロキャリアを示す。 図2は、hESC培養物(HES−2およびHES−3)の接種、継代および品質管理を示す。コロニー2D培養物を機械的解離または酵素解離によりマイクロキャリアへ移植し、そして両方法によりマイクロキャリア培養物をマイクロキャリアへ継代するワークフロー。 図3は、hESC培養物(HES−2およびHES−3)の接種、継代および品質管理を示す。マイクロキャリア培養物を元の2Dコロニー培養へ移植し、またマイクロキャリア培養物を連続継代し、続いて培養物を細胞数、生存率、多分化能性マーカーのフローサイトメトリー、組織学、核型、胚様体およびテラトーマ形成により特性分析するワークフロー。 図4は、本明細書に記載するマイクロキャリアがhESC培養物の凍結を支持しうることを示す。2DコロニーhESCを凍結し、そして培養のためにマイクロキャリア上へhESCを直接融解するワークフロー。マイクロキャリア培養物を再び凍結、融解および伝播させることもできる。 図5は、Knock Out馴化培地および規定培地における成長速度および代謝を示す。馴化培地、ならびに2種類の市販の無血清培地StemProおよびmTeSR−1中で培養したマイクロキャリアの成長速度、グルコース、グルタミン、ラクテート、アンモニア、アミノ酸の代謝、およびpHの測定。 図6は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。図6Aは、機械的解離後の多分化能性マーカーの保持を示す:細胞を100および500ミクロンのメッシュに通し、そしてマイクロキャリアに接種。hESCを100ミクロンのメッシュに通した後の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図6は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。図6Bは、マイクロキャリア上の細胞をピペッティングにより機械的に分断し、続いて1:10希釈して新たなマイクロキャリアに接種した後の多分化能性マーカーの保持を示す。hESCをピペッティングに続いて1:10希釈してマイクロキャリア上へ付与した後の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図6は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。図6Cは、対照の2Dコロニー培養を示す。 図6は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。図6Dは、酵素解離後の多分化能性マーカーの保持を示す:TrypLE処理したhESCをマイクロキャリア上に接種する。7日目に求めた細胞数=4.3E6細胞/ウェル。 図7は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。2DコロニーのhESCの7日目の培養物をtrypLE処理した後のものをマイクロキャリア培養物と対比。matrigelコートした静止セルロースマイクロキャリア上のhESC。図7A.2Dコロニー培養物中およびマイクロキャリア上のhESCの写真;0.8×および5×の倍率。 図7は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。2DコロニーのhESCの7日目の培養物をtrypLE処理した後のものをマイクロキャリア培養物と対比。matrigelコートした静止セルロースマイクロキャリア上のhESC。図7B.マイクロキャリア上の1および6日目のhESC;0.8×および5×の倍率。 図8は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。matrigelコートした静止セルロースマイクロキャリア上のhESC。図8A.継代5の後の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図8は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。matrigelコートした静止セルロースマイクロキャリア上のhESC。図8B.継代9の後の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図8は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。matrigelコートした静止セルロースマイクロキャリア上のhESC。図8Cおよび図8Dは、matrigelコートした静止セルロースマイクロキャリア上での継代4および6におけるhESCの安定なFACSを示す。核数は700〜800万/ウェルの範囲である。図8C.継代4の後の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図8は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。matrigelコートした静止セルロースマイクロキャリア上のhESC。図8Cおよび図8Dは、matrigelコートした静止セルロースマイクロキャリア上での継代4および6におけるhESCの安定なFACSを示す。核数は700〜800万/ウェルの範囲である。図8D.継代6の後の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。図8E.対照2Dコロニー培養における多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。核数は一般に200〜400万/ウェルにすぎない。 図9は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。馴化培地およびKO培地におけるマイクロキャリア培養物の位相差、DAPIおよびTRA−1−60染色による組織学的分析。hESCセルロースマイクロキャリア培養物の組織学的分析;継代3におけるHES−3。列1:機械的解離、Matrigelコートしたマイクロキャリア、CM中、静止。列2:trypLE酵素収穫、Matrigelコートしたマイクロキャリア、CM中、静止。列3:そのままの(native)マイクロキャリア、CM懸濁液中、100rpm。列4:そのままのマイクロキャリア、CM中、静止。 図10は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。hESCをマイクロキャリアからmatrigelコートした6cm組織培養ペトリ皿へ再播種(replating);P5からP6へ。核数=2000万細胞/プレート。図10A.マイクロキャリア培養を6cmペトリ皿上へ再播種した後の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図10は、hESC培養物(HES−3)の接種、継代および品質管理を示す。hESCをマイクロキャリアからmatrigelコートした6cm組織培養ペトリ皿へ再播種(replating);P5からP6へ。核数=2000万細胞/プレート。図10B.再播種したhESCの写真;0.8×および5×の倍率。 図11は、hESC培養物の凍結を示す。図11A.凍結hESCコロニーをマイクロキャリア上へ直接融解した後の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。7日目の核数=4.2×10E6細胞/ウェル、6ウェルプレート。 図11は、hESC培養物の凍結を示す。図11B.凍結、融解、およびそれらの各細胞数で培養した後のマイクロキャリア上のhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。14日目の核数=7.14×106細胞/ウェル。注釈:融解後の細胞死のため細胞をより長期間にわたって培養した。細胞は経時的に正常な成長速度を回復した。 図12は、Knock Out馴化培地における成長速度および代謝を示す。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC成長速度の比較。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC成長速度、およびそれらの関連pHプロフィール。接種密度0.67×10E6細胞/ウェル(培地5ml中に20mg/mlのマイクロキャリア)。 図13は、Knock Out馴化培地における成長速度および代謝を示す。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC代謝の比較。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESCの1日当たりのグルコースおよびグルタミンの消費プロフィール、ならびにラクテートおよびアンモニアの産生プロフィール。 図14は、Knock Out馴化培地における成長速度および代謝を示す。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC代謝の比較。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESCの1日当たりのグルコースおよびグルタミンの比消費率プロフィール、ならびにラクテートおよびアンモニアの比産生率。 図15は、Knock Out馴化培地における成長速度および代謝を示す。2Dコロニー培養からとマイクロキャリア培養からの接種を比較。マイクロキャリア(2Dコロニーから、またはマイクロキャリアから接種)−対−2Dコロニー培養対照上でのhESCの成長速度およびそれらの関連pHプロフィール。細胞数/ウェル:接種密度5×10E5細胞/ウェル。マイクロキャリアについての細胞数の方が高い。分割比率1:18。倍増時間:マイクロキャリア=33時間。2Dコロニー培養=58時間。pH測定:3条件すべてについて、5日目後にpHがより大きく低下。 図16は、Knock Out馴化培地における成長速度および代謝を示す。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC代謝の比較。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC代謝の比較。マイクロキャリア(2Dコロニーから、またはマイクロキャリアから接種)−対−2Dコロニー培養におけるhESCの1日当たりのグルコースおよびグルタミンの消費プロフィール、ならびにラクテートおよびアンモニアの産生プロフィール。 図16は、Knock Out馴化培地における成長速度および代謝を示す。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC代謝の比較。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC代謝の比較。マイクロキャリア(2Dコロニーから、またはマイクロキャリアから接種)−対−2Dコロニー培養におけるhESCの1日当たりのグルコースおよびグルタミンの消費プロフィール、ならびにラクテートおよびアンモニアの産生プロフィール。 図17は、Knock Out馴化培地における成長速度および代謝を示す。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC代謝の比較。マイクロキャリア(2Dコロニーから、またはマイクロキャリアから接種)−対−2Dコロニー培養におけるhESCの1日当たりのグルコースおよびグルタミンの比消費率プロフィール、ならびにラクテートおよびアンモニアの比産生率。 図17は、Knock Out馴化培地における成長速度および代謝を示す。マイクロキャリア対−2Dコロニー培養におけるhESC代謝の比較。マイクロキャリア(2Dコロニーから、またはマイクロキャリアから接種)−対−2Dコロニー培養におけるhESCの1日当たりのグルコースおよびグルタミンの比消費率プロフィール、ならびにラクテートおよびアンモニアの比産生率。 図18は、無血清規定培地における成長速度および代謝を示す。StemPro無血清培地(継代5)およびmTeSR−1(継代4)中でのマイクロキャリアにおけるhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図19は、キャリアのコーティングを示す。ヒアルロン酸、ヘパラン硫酸、デキストラン硫酸。ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、デキストラン硫酸、馴化培地、KO培地およびmatrigelでコートしたセルロースマイクロキャリアの7日目の細胞数。 図20は、matrigelコートしたマイクロキャリア上のhESCを100rpmで撹拌したものを示す。100rpmで撹拌したマイクロキャリア上のhESCの1および6日目の写真;0.8×および5×の倍率。 図21は、100、150rpmにおける撹拌を示す。100および150rpmで撹拌したmatrigelコートしたキャリアについてのFACS結果。注釈:両実験ともマイクロキャリア上のhESCから継代した。図21A.100rpmで撹拌したマイクロキャリア上のhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図21は、100、150rpmにおける撹拌を示す。100および150rpmで撹拌したmatrigelコートしたキャリアについてのFACS結果。注釈:両実験ともマイクロキャリア上のhESCから継代した。図21B.150rpmで撹拌したマイクロキャリア上のhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図22は、matrigelコートしたマイクロキャリア上のhESCを150rpmで撹拌したものを示す。150rpmで撹拌したマイクロキャリア上のhESCの1および6日目の写真;0.8×および5×の倍率。 図23は150rpmで連続2週間撹拌した、matrigelコートしたキャリアについてのFACS結果を示す。150rpmで撹拌したマイクロキャリア上のhESCの継代1および2における多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図24は、静止培養および150rpm培養におけるマイクロキャリア上の継代2のHES−2を示す。2Dコロニーおよび150rpmで撹拌したマイクロキャリア培養からのhESC(HES−2細胞系)の継代2における多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図25は、2Dコロニー培養−対−静止、100rpmおよび150rpmにおけるマイクロキャリア培養のHES−2を示す。連続7継代にわたる2Dコロニー、静止状態、100rpmおよび150rpmでの撹拌におけるマイクロキャリアで培養したhESCの細胞数。 図26は、2Dコロニー培養−対−静止および100rpmにおけるマイクロキャリア培養のHES−2を示す。図26A.2Dコロニーで培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図26は、2Dコロニー培養−対−静止および100rpmにおけるマイクロキャリア培養のHES−2を示す。図26B.マイクロキャリアにおいて静止状態で培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図26は、2Dコロニー培養−対−静止および100rpmにおけるマイクロキャリア培養のHES−2を示す。図26C.100rpmで培養および撹拌したhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS;継代5。 図27は、キャリアの電荷を示す−DE52、DE53、Q53。図27A.セルロースマイクロキャリアDE52で培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。図27B.セルロースマイクロキャリアDE53で培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。図27C.セルロースマイクロキャリアQA52で培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS;継代3。 図28は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。カーボンcarboseedマイクロキャリア上のhESC。DAPIおよびTRA−1−60で染色した、5日目のカーボンマイクロキャリア上のマイクロキャリア培養物の組織学的分析。DAPIおよびTRA−1−60で染色した、7日目のカーボンマイクロキャリア上のマイクロキャリア培養物の組織学的分析。 図29は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。異なるコーティングをもつミクロ多孔質カーボン(SH1010)マイクロキャリア上でのHES3の増殖を、24ウェルプレート内で対照と比較。コートしていないSH1010ミクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上、フィブロネクチンまたはmatrigelでコートしたものにおけるhESCの成長速度を、2Dコロニー対照と比較。 図30は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。染色ビーズ:3日目。ミクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上でのhESC培養物の位相差、DAPIおよびTRA−1−60染色による組織学的分析;コートしていないかmatrigelまたはフィブロネクチンでコートしたマイクロキャリア上、3日目。 図31は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。染色ビーズ:5日目。ミクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上でのhESC培養物の位相差、DAPIおよびTRA−1−60染色による組織学的分析;コートしていないかmatrigelまたはフィブロネクチンコートしたマイクロキャリア上、5日目。 図32は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。染色ビーズ:7日目。ミクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上でのhESC培養物の位相差、DAPIおよびTRA−1−60染色による組織学的分析;コートしていないかmatrigelまたはフィブロネクチンコートしたマイクロキャリア上、7日目。 図33は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。7日目のFnコートしたカーボンビーズと対照の間のOct−4、Tra−1−60およびSSEA−4発現レベルのFACS分析および比較。2Dコロニー対照およびフィブロネクチンコートしたミクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図34は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。Fnコートしたカーボンビーズ−対−対照におけるOct−4 GFPHES2。図34A.2Dコロニー対照およびフィブロネクチンコートしたミクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上でのhESCの成長。生存率>95%。 図34は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。Fnコートしたカーボンビーズ−対−対照におけるOct−4 GFP HES2。図34B.両条件における多分化能性マーカーOct−4のFACS。 図35は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。SH1010およびSM1010マイクロキャリア対−2Dコロニー対照(OCD)の比較。2Dコロニー対照ならびにフィブロネクチンコートしたマクロ多孔質(SH1010)およびミクロ多孔質(SM1010)カーボンマイクロキャリア上でのhESCの成長。 図36は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。フィブロネクチンコートしたマクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図36は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。フィブロネクチンコートしたマクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図37は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。DAPI、ファロイジン(Phalloidin)およびTRA−1−60で染色したマクロ多孔質およびミクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上のhESC培養物の組織学的分析。 図38は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。15日目のマイクロキャリア培養物。matrigelコートしたマクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上での15日間にわたるhESCの成長を7日間にわたる2Dコロニー対照と比較。 図39は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。フィブロネクチンコートしたマクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で15日間にわたって培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図39は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。フィブロネクチンコートしたマクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で15日間にわたって培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図40は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。馴化培地の供給を増加。2倍体積−対−1倍体積を供給したカーボンマイクロキャリア上でのhESCの成長を2Dコロニー対照と比較。 図41は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。マクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で2倍体積を供給して培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図41は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。マクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で2倍体積を供給して培養したhESCの多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図42は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。DAPI、ファロイジンおよびTRA−1−60で染色したマクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上でのhESC培養物の組織学的分析。 図43は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。マクロ多孔質マイクロキャリア上で成長させたHES2GFP細胞系を2Dコロニー対照と対比。図43Aおよび43B.マクロ多孔質マイクロキャリア上で成長させたもうひとつの細胞系(HES−2)についての二重実験を2Dコロニー対照と対比。 図43は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。マクロ多孔質マイクロキャリア上で成長させたHES2 GFP細胞系を2Dコロニー対照と対比。図43Aおよび43B.マクロ多孔質マイクロキャリア上で成長させたもうひとつの細胞系(HES−2)についての二重実験を2Dコロニー対照と対比。 図44は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。マクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で培養したHES−2細胞系の7日後の多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図44は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。マクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で培養したHES−2細胞系の7日後の多分化能性マーカーOct−4およびTRA−1−60のFACS。 図45は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。2日毎に蛍光顕微鏡下でイメージを撮影;4×の倍率。画像は、マイクロキャリア上で培養したGFP細胞が1日目から7日目まで成長したことを示す。マクロ多孔質カーボンマイクロキャリア上で7日間にわたって成長している蛍光HES−2 GFP細胞系の写真。 図46は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。1mmのマクロ多孔質ビーズを2D対照と対比。培養を12日目まで延長すると、細胞密度が1.2×10e6細胞にまで増大した。図46A.静止、高速混合(30分毎)および低速混合(2時間毎)したmatrigelまたはフィブロネクチンでコートしたカーボンマイクロキャリア上に接種した後のhESCの成長を、matrigelまたはフィブロネクチンでコートした2Dコロニー対照と対比。High mix(高速混合)−30分毎。Low mix(2時間毎)−2時間毎。接種中の混合は、1mmビーズ上での細胞成長を低下させない。これらの条件下での多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図46は、キャリアのサイズおよび形状を示す−球形カーボンビーズ。1mmのマクロ多孔質ビーズを2D対照と対比。培養を12日目まで延長すると、細胞密度が1.2×10e6細胞にまで増大した。図46B.多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60の発現は安定している。 図47は、マイクロキャリア上の共培養およびフィーダーを示す。図47A.Cytodex上のフィーダーとセルロースマイクロキャリア上のhESCとの写真。 図47は、マイクロキャリア上の共培養およびフィーダーを示す。図47B.ポリリジンコートした東ソー上のフィーダーとセルロースマイクロキャリア上のhESCとの写真。 図48は、マイクロキャリア上の共培養およびフィーダーを示す。図48A.Cytodex上のフィーダーとセルロースマイクロキャリア上のhESCとの共培養物の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図48は、マイクロキャリア上の共培養およびフィーダーを示す。図48B.ポリリジンコートした東ソー上のフィーダーとセルロースマイクロキャリア上のhESCとの共培養の多分化能性マーカーOct−4、SSEA−4およびTRA−1−60のFACS。 図49は、スピナー培養を示す。マイクロキャリア上での50mlスピナー培養におけるhESCの指数成長プロフィールを、静止マイクロキャリア培養および2Dコロニー培養と比較。 図50は、継代6における核型が正常である特性分析データを示す。セルロースマイクロキャリア上で6回連続継代した後(24細胞倍増と同等)のHES−2およびHES−3細胞系の核型は正常。 図51は、セルロースマイクロキャリア上と2Dコロニー培養とのhESC成長の比較を示す。 図52は、MatrigelコートしたDE53キャリア上でのhESC培養の継代15および16におけるOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示す。 図53は、MatrigelコートしたDE53キャリア上でのhESC培養の継代21〜23における、および継代23を2Dコロニー培養へ再播種した後の、Oct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示す。 図54は、HES−3のマイクロキャリア培養が継代22および25に至るまで正常な46XX核型を保持していることを示す。 図55は、HES−2のマイクロキャリア培養が継代14に至るまで正常な46XX核型を保持していることを示す。 図56は、継代3および27におけるマイクロキャリア培養からのhESCが胚様体に分化しており、内胚葉(アミラーゼおよびGATA6)、外胚葉(ケラチンおよびニューロフィラメントNF)および中胚葉(MSX1およびHAND1)の遺伝子により表わされる3胚葉の細胞を形成できたことを示す。 図57(A〜C)は、図56からの3胚葉の細胞についてテラトーマが形成されたことを示す。 図58は、マイクロキャリア上でのhESCの成長を示す;mTeSR1−対−StemPRO培地。 図59は、マイクロキャリア上でのhESCの倍増時間の比較を示す;mTeSR1−対−StemPRO培地。 図60は、hESCマイクロキャリア培養について規定培地(mTeSR1−対−StemPRO)における代謝の比較を示す。 図61は、hESCマイクロキャリア培養について規定培地(mTeSR1−対−StemPRO)における代謝の比較を示す。 図62は、hESCマイクロキャリア培養について規定培地(mTeSR1−対−StemPRO)におけるイオンおよびオスモル濃度(osmolarity)の比較を示す。 図63は、hESCマイクロキャリア培養について規定培地(mTeSR1−対−StemPRO)におけるアミノ酸分析を示す。 図64は、下記を示す:(a)mTeSR1中でのhESCマイクロキャリア培養についてのアミノ酸消費率;(b)StemPRO中でのhESCマイクロキャリア培養についてのアミノ酸消費率。 図65は、mTeSR1およびStemPRO中でのhESCマイクロキャリア培養についてpHおよび細胞総数を示す。 図66は、mTeSR1およびStemPRO中でのhESCマイクロキャリア培養について成長速度を示す。 図67は、HES−3細胞の成長を示す。静止マイクロキャリア培養、20rpm撹拌での50mlスピナーフラスコ、単層培養、および25rpm撹拌での50mlスピナーフラスコの比較。 図68は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養からの馴化培地の代謝産物分析を示す。 図69は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養からの馴化培地中における代謝産物の比産生率を示す。 図70は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養からのpHおよびオスモル濃度(osmolarity)状態を示す。 図71は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養におけるOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示す。多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60は、3および4日目に高い状態を保持している。 図72は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養におけるhESCの形態が、4および5日目にマイクロキャリア上で緻密な集合体のままであることを示す。 図73は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養におけるHES−2の成長を示す。 図74は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養における多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現が、スピナー培養の開始時に2Dコロニー対照と同等であったことを示す。 図75は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養における多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現が、ピーク細胞密度に達した5および7日目に高い状態を維持しており、対照静止培養と同等であったことを示す。 図76は、マイクロキャリアスピナーフラスコ培養におけるhESCが、5および7日目にマイクロキャリアの周りに大きな細胞集合体を形成していることを示す。 図77は、100mlのスピナーフラスコにおける350万細胞/mlの密度が、それぞれ200万細胞/mlを含む臓器培養皿(OCD)175個でhESCを生成するのと同等であることを示す。 図78は、Cytodex上のマウスフィーダー、およびフィーダーでコートしたポリリジンコートした東ソー・ビーズを、セルロースDE53マイクロキャリア上のhESCと一緒に共培養して成長した、セルロースマイクロキャリア上のhESCを示す。 図79は、hESCと、それぞれCytodex 3、東ソーおよびDE53マイクロキャリア上のフィーダー細胞との3種類の共培養物について、継代1におけるOct4、SSEA4およびTRA−1−60を示す。 図80は、Cytodex 3、東ソーおよびDE53マイクロキャリア上との3種類の異なる共培養物において、継代2におけるOct4、SSEA4およびTRA−1−60の強い発現を示す;これらはmatrigelコートしたマイクロキャリアを用いた対照と同等またはより良好である(図79を参照)。 図81は、MatrigelコートしたDE53マイクロキャリア上のhESCからのOct4およびTRA−1−60の発現を示す。 図82は、東ソー・マイクロキャリア(10μmおよび65μm)上での継代P1における多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示す;4mgプロタミン(10μm)、0.2mgプロタミン+Matrigel(10μm)、4mgプロタミン+Matrigel(10μm)、4mgプロタミン+Matrigel(65μm)を含む。 図83は、ポリリジン 東ソー・ビーズを示す;matrigelコーティングを含まないものと含むもの、原液と30倍希釈濃度。 図84は、プロタミン 東ソー・ビーズを示す;matrigelコーティングを含まないものと含むもの、原液と30倍希釈濃度のもの。 図85は、ポリリジンコートおよびプロタミンコートした両方の東ソー・ビーズ(65ミクロン)の細胞数を示す;matrigelを含むものと含まないもの、4継代について。 図86は、ポリリジン 東ソー・マイクロキャリア上のhESCについて、多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60の発現を示す;matrigelを含まないものと含むもの、継代1。 図87は、プロタミン 東ソー・マイクロキャリア上のhESCについて、多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60の発現を示す;matrigelを含まないものと含むもの、継代1。 図88は、matrigelコートしたポリリジン 東ソー・マイクロキャリア上のhESCについて、継代2における多分化能性マーカーTRA−1−60の発現を示す。 図89は、matrigelコートしたプロタミン 東ソー・マイクロキャリア上のhESCの、継代2における多分化能性マーカーTRA−1−60の発現を示す。 図90は、matrigelコートしたポリリジン 東ソー・マイクロキャリア上のhESCの、継代3における多分化能性マーカーTRA−1−60の発現を示す。 図91は、matrigelコートしたプロタミン 東ソー・マイクロキャリア上のhESCの、継代3における多分化能性マーカーTRA−1−60の発現を示す。 図92は、matrigelでコートした大型ポリリジンおよびプロタミン 東ソー・ビーズ上で、継代4のhESCが未分化集合体を形成し続けることを示す。 図93は、matrigelコートしたポリリジンおよびプロタミン−マイクロキャリア上での、継代4におけるhESCの多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60の継続発現を示す。 図94は、matrigelコーティングをもつポリリジンおよびプロタミン 東ソー・ビーズ上で5継代成長させたhESCの安定な細胞数を示す。 図95は、matrigelコーティングを含むポリリジンおよびプロタミン 東ソー・ビーズ上での、継代5におけるhESCの多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60の継続発現を示す。 図96は、ポリリジンおよびプロタミン 東ソー・マイクロキャリア上の、継代5におけるhESC集合体を示す。 図97は、マイクロキャリア濃度を100万細胞当たり48,000ビーズに最適化すると、Matrigelコートしたポリリジン 東ソー・マイクロキャリアについて多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60の発現が継代6と7の間でより高いレベルに回復したことを示す。 図98は、マイクロキャリア濃度を100万細胞当たり48,000ビーズに最適化すると、Matrigelコートしたプロタミン 東ソー・マイクロキャリアについて多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60の発現が継代6と7の間でより高いレベルに回復したことを示す。 図99は、継代5まで、matrigelコートしたCytodex 3マイクロキャリアは撹拌(100および120rpmの両方)および非撹拌の両方の条件でhESCの成長を可能にしたことを示す。 図100は、継代7まで、撹拌しないmatrigelコートCytodex 3マイクロキャリア上でhESCが生存し続け、継代9にまで成長したことを示す。 図101は、matrigelを含まないCytodex 3マイクロキャリア上をhESCがほとんど覆っていないことを示す。 図102は、100rpmで撹拌したmatrigelを含まないCytodex 3マイクロキャリア上におけるhESCの大きなクラスターを示す。 図103は、撹拌しない条件におけるmatrigelコートしたCytodex 3マイクロキャリア上のhESCの集密成長を示す。 図104は、撹拌条件(100rpm)におけるmatrigelコートしたCytodex 3マイクロキャリア上のhESCの集密成長を示す。 図105は、matrigelを含まないCytodex 3上で、継代3により多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60の発現がダウンレギュレーションされることを示す。 図106は、matrigelコートしたCytodex 3マイクロキャリアについて、継代9においてすらOct4、SSEA4およびTRA−1−60が強く発現することを示す。 図107は、matrigelを含まないCytodex 3上で撹拌条件において成長したhESCは、継代3により多分化能性マーカーがダウンレギュレーションされることを示す。 図108は、matrigelコーティングを含むCytodex 3上で撹拌条件において成長したhESCは、継代P3により多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60がダウンレギュレーションされることを示す。 図109は、継代13により、matrigelコートしたCytodex 3マイクロキャリアが静止条件ではOct4、SSEA4およびTRA−1−60を強く発現するhESCをなお支持することを示し、一方、フィブロネクチンおよびラミニンでコートしたCytodex 3は継代6において多分化能性マーカーの発現の低下を示した。 図110は、hESCの核型判定が、matrigelでコートしたCytodex 3上において11継代後に正常な46XX核型を示したことを示す。 図111は、Cytodex 1上で成長しているhESCを示す;matrigelコーティングを含むものと含まないもの。 図112は、Hillexマイクロキャリア上で成長しているhESCを示す;matrigelコーティングを含むものと含まないもの。 図113は、HillexおよびCytodex 1マイクロキャリア上のhESCの細胞数を示す;matrigelコーティングを含むものと含まないもの、撹拌するものと撹拌しないもの、3つの継代後。 図114は、HillexおよびCytodex 1マイクロキャリアの静止(撹拌しない)培養を継代9まで継代しうることを示す;matrigelを含むものと含まないもの。 図115は、Cytodex 1およびHillexマイクロキャリア上で成長したhESCの平均細胞濃度および平均拡張倍率を示す;matrigelを含むものと含まないもの。 図116は、MatrigelコートしたCytodex 1およびHillexマイクロキャリアが、コートしていないマイクロキャリアより集密状態であることを示す。Hillexマイクロキャリアは、培地からのフェノールレッドで赤色に着色し続ける。 図117は、Cytodex 1およびHillexについて、hESC多分化能性マーカー(Oct4、TRA−1−60およびmAb84)の代表的なプロットを示す;Matrigelを含むものと含まないもの、継代6。 図118は、Cytodex 1およびHillexについて、種々の継代における(2〜10継代)3種類の多分化能性マーカーOct4、TRA−1−60およびmAb84のFACS分析を示す;Matrigelを含むものと含まないもの。 図119は、継代13において、matrigelを含むCytodex 1上で培養したhESCが3種類の多分化能性マーカーを発現することを示す。 図120は、Cytodex 1およびHillexについて、hESC核型が正常なことを示す;Matrigelを含むものと含まないもの、継代7。 図121は、コンドロイチン硫酸、ヘパリンおよびヒアルロン酸のコーティングを含むDE53セルロースマイクロキャリアのhESC培養物について、継代P1における多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示す。 図122は、KO培地のコーティングを含むhESC DE53セルロースマイクロキャリア培養物について、継代P1における多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示す。 図123は、ヒアルロン酸(HA)+ヘパリン塩(HS)で、およびフィブロネクチン+HS+HAでコートした、DE−53セルロースマイクロキャリアを示す。 図124は、ヒアルロン酸(HA)で、およびフィブロネクチン+HAでコートした、DE−53セルロースマイクロキャリアを示す。 図125は、フィブロネクチン(FN);フィブロネクチン+HS+HA;およびHA+HSでコートしたDE53について、継代1によりTRA−1−60がダウンレギュレーションされることを示す。 図126は、HA+FN;およびHAでコートしたDE53について、継代1によりTRA−1−60がダウンレギュレーションされることを示す。 図127は、HS、FN、HS、I型コラーゲン、IV型コラーゲンおよびラミニンの組合わせでコートしたDE53について、継代1〜3における細胞数を示す。 図128は、セルロースDE−53マイクロキャリア上にコートしたECMとHAの種々の組合わせについて、hESCの形態を示す。 図129は、セルロースDE−53マイクロキャリア上にコートしたECMとHSの種々の組合わせについて、hESCの形態を示す。 図130は、HAコートしたDE−53およびHSコートしたDE−53上のhESCの形態を示す。 図131は、HAとI型コラーゲン、IV型コラーゲン、ラミニンおよびフィブロネクチンとの組合わせを含むマイクロキャリア上のhESCの形態が、他のECM組合わせと比較して緻密な細胞集合体を形成することを示す。 図132は、HA+COL1+FNおよびHA+COL4+FNのDE−53マトリックスコーティングについて、3継代後に多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60が発現し続けることを示す。 図133は、HA+COL1+FN+LMおよびHA+COL4+FN+LMのDE−53マトリックスコーティングについて、3継代後に多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60が発現し続けることを示す。 図134は、HS+COL1+FNおよびHS+COL4+FNのDE−53マトリックスコーティングについて、3継代後に多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60が発現し続けることを示す。 図135は、HS+COL1+FN+LMおよびHS+COL4+FN+LMのDE−53マトリックスコーティングについて、3継代後に多分化能性マーカーOct4、SSEA4およびTRA−1−60が発現し続けることを示す。 図136は、HAコートしたDE53セルロースマイクロキャリア上で活発なhESC成長が継続することを示す。 図137は、HAコートしたDE53セルロースマイクロキャリア上で多分化能性マーカーOct4およびTRA−1−60の強い発現が継続することを示す。 図138は、HAコートしたDE53セルロースマイクロキャリア上で、継代8および9においてTRA−1−60の高い発現が継続することを示す。 図139は、HAコートしたDE−53セルロースマイクロキャリア上で継代6において成長した緻密なhESC集合体の形態を示す;2つの異なる倍率。 図140は、hESC懸濁培養に適したマイクロキャリアの模式図を示す。 図141、表1は、TeSR1およびStemPRO培地中でhESCにより消費および産生されたアミノ酸を示す。 図142、表2は、TeSR1およびStemPRO無血清培地中でhESCにより消費および産生されたアミノ酸の個々のレベルに関する詳細な情報を示す。 図143、表3は、Cytodex 3および東ソー・球形マイクロキャリア上のフィーダー細胞との共培養、ならびにロッド形セルロースDE53マイクロキャリア上との共培養における、継代0および継代1におけるhESCの細胞密度を示す。 図144、表4は、3種類の共培養物中のhESCの細胞数が、matrigelコートしたマイクロキャリア上の対照と比較して約2倍高いことを示す。 図145、表5は、小型(10ミクロン)および大型(65ミクロン)両方の東ソー・マイクロキャリアが、継代0および継代1においてhESCの成長を支持したことを示す;matrigelを含むものと含まないもの。 図146、表6は、ポリリジンおよびプロタミンコートした両方の東ソー・ビーズ(65ミクロン)の細胞数を示す;matrigelを含むものと含まないもの、4継代について。 図147、表7は、成長したhESCの細胞数がCytodex 3マイクロキャリア上で比較的安定であることを示す;matrigelでコートしたものとmatrigelを含まないもの、非撹拌条件および撹拌条件で3継代培養。 図148、表8は、セルロースマイクロキャリア上で成長したhESCの7日後の細胞数を示す;コンドロイチン硫酸(CS)、ヘパリン(HS)およびヒアルロン酸(HA)の種々のコーティングを含む;それらの最初の原液濃度から1:10〜1:80希釈;KO培地および馴化培地(CM)のコーティングを用いて成長した対照と比較;継代P0。 図149、表9は、継代P1において、hESCの細胞数がCS、HSおよびHAコートしたセルロースマイクロキャリアについて100万/ウェルより多く、KO培地のコーティングを含む対照と類似することを示す。 図150、表10は、DE−53セルロースマイクロキャリアについて、継代0および1における細胞数を示す;フィブロネクチン(FN);ヒアルロン酸(HA)+ヘパリンナトリウム塩(HS)+FN;HA+HS;HS+FN;およびHA中にコートしたもの。 図151、表11は、DE−53セルロースマイクロキャリアについて、継代1、2および3における細胞数を示す;HA+ColI+FN;HA+ColIV+FN;HA+ColI+FN+LM;HA+ColIV+FN+LM;HS+ColI+FN;HS+ColIV+FN;HS+ColI+FN+LM;HS+ColIV+FN+LM中にコートしたもの。 図152は、(左から右へ)100ミクロンのフィルター、機械的ピペッティング、TrypLE酵素消化を用いた継代後の、および2Dコロニー対照の、Oct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示すチャートである。 図153は、マイクロキャリア上でのhESCの連続継代を示す。9週間にわたる静止マイクロキャリア培養におけるhESCの細胞密度を示すグラフ、および継代9におけるOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示すチャート。 図154は、マイクロキャリアおよび2Dコロニー培養におけるhESCの細胞濃度を示すグラフである。 図155は、マイクロキャリアおよび2Dコロニー培養について、グルコースおよびグルタミンの比消費率、ならびにラクテートおよびアンモニアの比産生率を示すチャートである。 図156は、2種類の規定培地(mTeSR1およびStemPRO)中でのマイクロキャリア培養に際してのhESCの総数を示すチャートである。 図157は、規定培地(mTeSR1およびStemPRO)中でマイクロキャリア上において培養したhESCからのOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示すチャートである。 図158は、東ソー・マイクロキャリア上で培養した場合の、hESCの成長および継代、ならびにhESCからのOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示す、顕微鏡写真およびチャートである。 図159は、2Dコロニー培養、静止マイクロキャリア培養および撹拌マイクロキャリア培養におけるhESCの細胞濃度を示すチャートである。 図160は、(左から右へ)2Dコロニー培養、静止マイクロキャリア培養および撹拌マイクロキャリア培養におけるOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現率パーセントを示すチャートである。 図161は、撹拌マイクロキャリア培養(スピナーフラスコ)、静止マイクロキャリア培養および2D単層培養において培養したhESCについて細胞総数を示すチャートである。 図162は、セルロースマイクロキャリア上でのヒトiPS細胞の培養を示す顕微鏡写真である。 図163は、マイクロキャリア培養におけるヒトiPS細胞からのOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現、ならびに3継代にわたるマイクロキャリア培養におけるヒトiPS細胞の成長を示す、チャートである。 図164は、MatrigelコートしたDE53マイクロキャリア上での10継代にわたるヒトiPS細胞の成長の成功、継代10におけるマイクロキャリア培養iPS細胞からのOct4、SSEA4およびTRA−1−60の発現を示すチャート、ならびにMatrigelコートしたDE53マイクロキャリア上での10継代後のiPS細胞の顕微鏡写真である。 図165は、分化実験に用いたマイクロキャリアおよび種々のコーティングを示す表である。 図166は、ラミニン、フィブロネクチンおよびビトロネクチンでコートしたDE53マイクロキャリア上の細胞付着を、matrigelコートしたおよびコートしていないDE53マイクロキャリアならびに一般的なEB培養と比較して示す顕微鏡写真である。 図167は、ラミニン、フィブロネクチンおよびビトロネクチン中にコートしたDE53マイクロキャリア、ならびにプロタミンおよびプロタミン+ラミニンでコートした東ソー 65マイクロキャリアを用いた、心筋細胞分化実験における拍動面積のパーセントおよび総面積を示すチャートである。 図168は、ラミニンマイクロキャリア、matrigelマイクロキャリア、およびコートしていないマイクロキャリア上での心筋細胞分化実験における拍動性集合体の形成を示す顕微鏡写真である。 図169は、ラミニンマイクロキャリア、matrigelマイクロキャリア、およびコートしていないマイクロキャリア上での心筋細胞分化実験に際しての細胞の拡張を示すチャートである。 図170は、マイクロキャリア上での分化のための無血清培地bSFSに添加した添加剤を示す表である。 図171は、コートしていないマイクロキャリア上で、bSFS培地中における添加剤の使用により心筋細胞の形成が増強したことを示すチャートである。 図172は、マイクロキャリアからマイクロキャリアへ接種したhESCを用いるマイクロキャリア上での分化のための無血清培地bSFSまたはDMEM/F12+SB203580に添加した添加剤を示す表である。 図173は、図172に記載した添加剤の存在下でマイクロキャリアからマイクロキャリアへ接種したhESCからの心筋細胞形成が増強したことを示すチャートである。 図174は、Cytodex 3マイクロキャリア上で、図175に記載するマイクロキャリア濃度における、hESC由来MSCの成長を示すチャートである。 図175は、実施例42.1に用いたマイクロキャリアおよび細胞の濃度ならびに達成された倍増時間を示す表である。 図176は、Cytodex 3マイクロキャリア上で、図177に記載する細胞接種濃度における、hESC由来MSCの成長を示すチャートである。 図177は、実施例42.2に用いたマイクロキャリアおよび細胞の濃度ならびに達成された倍増時間を示す表である。 図178は、Cytodex 3マイクロキャリア上および単層対照培養におけるhESC由来MSCの成長の比較を示すチャートである。 図179は、実施例42.3に用いたマイクロキャリアおよび細胞の濃度ならびに達成された細胞密度および倍増時間を示す表である。 図180は、Cytodex 3マイクロキャリア上で3継代にわたるhESC由来MSCの成長を、2種類の継代方法について示すチャートである(実施例42.4を参照)。 図181は、Cytodex 3マイクロキャリア上で3継代にわたって成長させたhESC由来MSCについて達成された倍増時間を、2種類の継代方法について示すチャートである(実施例42.4を参照)。 図182は、Cytodex 3マイクロキャリア上で3継代にわたって成長させたhESC由来MSCについて、MSCマーカーCD34、CD29、CD73、CD45、CD44、CD90およびCD105に関する10日目のFACS分析を示す;マイクロキャリアの添加により継代した場合。 図183は、Cytodex 3マイクロキャリア上で3継代にわたって成長させたhESC由来MSCについて、MSCマーカーCD34、CD29、CD73、CD45、CD44、CD90、CD105に関する10日目のFACS分析を示す;trypLE酵素を用いる脱着に続いてマイクロキャリアの添加により継代した場合。 図184は、ラミニンコーティング(1〜3マイクログラム/グラム(セルロースマイクロキャリア))が、フィブロネクチンコートしたマイクロキャリアまたはコートしていないマイクロキャリアと比較して、より良好な細胞付着、したがって増大した数の拍動性集合体をもたらすことを示す。 図185は、ラミニンコートしたDE53マイクロキャリア培養における種々の培地補充物の評価を示し、化学的に規定された脂質混合物、ビタミン溶液、およびHySoy(ダイズ水解物)が有意に増大した数の拍動性胚様体または心筋細胞を生じることが示される。 図186は、2種類のヒトiPS細胞を無血清培地mTeSR1中でセルロースマイクロキャリア上において2または3週間にわたって連続継代すると、細胞数の増加、ならびに多分化能性マーカーOct−4およびmAb84の安定発現が示されることを示す。 図187は、管理された低グルコース供給実験で得られたhESCの細胞密度を示すグラフである。] 図100 図101 図102 図103 図104 図105 図106 図107 図108 図109 [0117] 本発明の1以上の態様を、たとえば本発明者らが考える本発明の実施に最良の様式の具体的な詳細を含めて、以下に記載する記述中に述べる。これらの具体的な詳細に限定されることなく本発明を実施しうることは当業者に明らかであろう。] [0118] 懸濁培養におけるhESCの長期安定伝播 本発明者らは、懸濁培養におけるヒト胚性幹細胞(hESC)の長期安定伝播を今回証明した。特に、マイクロキャリアのMatrigel、ヒアルロン酸およびラミニンコーティングは、hESCが多分化能性を維持した状態で少なくとも継代5を超えて、一般に継代8、9または10を超えて伝播されるのを可能にすることを本発明者らは証明する。こうして本発明者らは、25連続継代を超えるマイクロキャリア懸濁培養を証明するのに今回成功し、培養された細胞を細胞密度の分析、生存率、多分化能性マーカーのFACS分析、組織学的分析、および核型により特性分析した。] [0119] 本発明者らは、最高23継代後の成長速度、多分化能性マーカーOct4、SSEA4、TRA−1−60およびMab84の発現、正常な核型、ならびに3胚葉に分化する能力の維持により測定して、ヒト胚性幹細胞の長期伝播のためのマイクロキャリア培養の安定性を証明した。] [0120] マイクロキャリア上のhESCを無血清培地中での成長にも適応させ、それらのアミノ 酸代謝率を測定した。さらに、マイクロキャリア培養をhESC系についてスピナーフラスコにまでスケールアップした。セルロースマイクロキャリア上のhESCと球形Cytodex 3、東ソーおよびセルロースマイクロキャリア上で増殖したフィーダー細胞との共培養も証明した。] [0121] 本発明者らは、5タイプのマイクロキャリア:DE53セルロース、東ソー(10および65ミクロン)、Cytodex 3およびHillex(すべてmatrigelでコートしたもの)がhESCを長期培養において支持しうることを証明した。しかし、これらのマイクロキャリアは、マトリックスコーティングがなければ、多分化能性マーカーのダウンレギュレーションおよび細胞密度の低下なしに5継代または最良で10継代を超えてhESCを支持することはできない。] [0122] 胚性幹細胞の培養に必要なマイクロキャリアの特性を模式的にまとめたものを図140に示す。マイクロキャリアは、長さ20〜2000ミクロン、直径5〜50ミクロンのロッドまたは円筒もしくはらせん様であってもよい。それらは50〜2000ミクロンの範囲の直径をもつ球形または卵様であってもよい。本発明のマイクロキャリアの組成は、セルロース、デキストラン、ヒドロキシル化メタクリレート、ポリスチレン、ガラス、コラーゲン、ゼラチン、マクロ多孔質またはミクロ多孔質carboseedまたは他の材料であってもよい。マイクロキャリアは、好ましくは陽電荷をもつか、またはコラーゲン/ゼラチン材料のものである。マイクロキャリアは、細胞外マトリックス(ECM)、たとえばmatrigel、ヒアルロン酸、ヘパリン、フィブロネクチン、ラミニン、ビトロネクチン、または他のECMでコートされてもよい。これらのECMは、それらに吸着された成長因子を含まなくてもよく、含んでもよい。] 図140 [0123] 特に、本発明者らは下記を証明するのに今回成功した: 1.DE53セルロースマイクロキャリア上におけるhESCの継代23までの連続継代; 2.セルロースマイクロキャリア上で培養したhESCの特性分析(胚様体の核型判定、RT−PCR、およびテラトーマ形成); 3.アミノ酸代謝データ分析による、無血清培地でのhESC−セルロースマイクロキャリアの培養; 4.スピナーフラスコ内における2種類のhESC細胞系のセルロースマイクロキャリア培養; 5.球形またはロッド形マイクロキャリア上のフィーダー細胞とロッド形セルロースマイクロキャリア上で成長したhESCとの共培養; 6.Matrigelを含む小型および大型球形マイクロキャリア上におけるhESC培養; 7.Matrigelを含む大型マイクロキャリア上におけるhESC培養; 8.hESC培養のためのセルロースマイクロキャリア上のヒアルロン酸コーティング。] [0124] 幹細胞の懸濁培養および継代 本発明者らは、霊長類およびヒトの幹細胞ならびにiPS細胞を粒子上で培養、伝播および継代するのが可能であることを今回証明した。特に、本発明者らは幹細胞を懸濁培養において連続成長させ、かつ継代しうることを示す。本発明者らは、マイクロキャリア上でのヒト胚性幹細胞(hESC)の連続的で継代可能な三次元培養を証明する。] [0125] 本発明者らは、幹細胞を懸濁状態で伝播させる方法を記載する。この伝播方法は、幹細胞を成長(増殖)(growing)、伝播(propagating)、増殖(proliferating)、培養(culturing)、拡張(expanding)ま たは増加(increasing)させることを含むことができる。伝播させる幹細胞を、後記に述べるように1継代以上、継代することができる。そのような伝播は、特定の特性を備えたマイクロキャリアまたは粒子の使用により達成できる。これらのマイクロキャリアまたは粒子は、電荷をもつことができる。マイクロキャリアまたは粒子は、コーティングを含むことができる。他の特性には、サイズを含めることができる。] [0126] 幹細胞を伝播させる方法は、粒子を供給する工程を含むことができる。粒子は、それにコートされたマトリックスを含むことができ、かつ陽電荷をもつことができる。粒子は、それに付着した霊長類またはヒトの幹細胞の集合が可能なサイズをもつことができる。幹細胞を粒子に付着させる。異なる粒子上で成長している細胞を互いに接触させて、集合体を形成させる。この培養物を少なくとも1継代、継代する。幹細胞をキャリアに付着た状態で、またはそれらから脱着もしくは分離して使用することができる。それらは未分化もしくは多分化能性の状態または両方で使用でき、あるいは目的とする細胞タイプに分化させることができる。それらを用いて胚様体を形成することができる。] [0127] 粒子が連続成長を支持するためには、それらは霊長類またはヒトの幹細胞の寸法と適合するサイズをもたなければならない:たとえば10μm、20μm、30μm、40μm、50μm、60μm、70μm、80μm、90μm、100μm、110μm、120μm、130μm、140μm、150μm、160μm、170μm、180μm、190μm、200μm、210μm、220μm、230μm、240μm、250μmなど。この大きさのサイズをもつそのような粒子上での霊長類またはヒトの幹細胞の培養により、それらの上で成長している細胞が互いに集合し、連続成長を支持することが可能になるであろう。粒子の適切な組成、形状およびサイズを、後記にさらに詳細に記載する。] [0128] 実施例は、幹細胞培養物、たとえばヒト胚性幹細胞の2Dコロニー培養物をマイクロキャリア粒子上に接種し、1以上の継代を伴う数世代、連続成長させうることを示す。幹細胞をいずれかの手段、たとえば機械的解離もしくは酵素解離または両方法の組合わせで表面から離脱させることにより、継代することができる。] [0129] マイクロキャリア粒子培養物を、粒子上で世代から世代へ成長させることができる。あるいは、またはさらに、その間に1以上の世代について培養物を一般的な2D培養において成長させることができる。マイクロキャリア上で成長しているヒト幹細胞を2Dコロニー培養に戻すことができ、その逆も可能である。] [0130] 本明細書に記載する方法により、幹細胞を最初は未分化の形態で効率的に伝播させる方法が得られる。それらは、機械的解離または酵素解離により分割比率1:2〜1:10でマイクロキャリア培養物をマイクロキャリア上へ継代することを可能にする;この比率は一般的な2D培養について可能なものより高い。これによって、培養をより速やかにスケールアップして生物材料をより効率的に利用することができる。] [0131] マイクロキャリア培養における細胞の体積収率は、2Dコロニー対照より普通は2〜4倍高い。本明細書に記載する方法により伝播させたヒト幹細胞の体積収率は、200万細胞/mlまたはそれ以上に及ぶ可能性がある。] [0132] 本明細書に記載する方法により、後記にさらに詳細に記載するように、ヒト幹細胞を粒子から粒子へ10継代以上継代することが可能になる。 本明細書に記載する方法により、それらの多分化能性を保持した幹細胞を伝播させることが可能になる。実施例は、本明細書に記載する方法および組成物により伝播したヒト胚性幹細胞が幹細胞の1以上の生物学的特性を維持することを示す。たとえば、伝播した幹 細胞は5継代について、2Dコロニー培養で成長した幹細胞と同等な多分化能性マーカー、Oct−4、Tra−1−60およびSSEA−4の発現を示し、正常な核型を保持し、かつインビトロ(胚様体)およびインビボ(テラトーマ)で分化して3胚葉になることができる。] [0133] 重要なことに、幹細胞をセルロースマイクロキャリア上に固定すると、より大規模なスピナーフラスコ内で連続継代することができる。 いかなる幹細胞も本明細書に記載する方法を用いて伝播させることができる。これらには、霊長類の幹細胞、たとえばサル、類人猿またはヒトの幹細胞を含めることができる。幹細胞には、胚性幹細胞または成体幹細胞を含めることができる。幹細胞には、誘導した多分化能性幹細胞を含めることができる。たとえば、幹細胞には、ヒト胚性幹細胞(hESC)を含めることができる。本明細書に記載する方法および組成物に使用するのに適切なこれらおよび他の幹細胞については後記にさらに詳細に記載する。] [0134] 本明細書に記載する方法および組成物は、既知の”2D”培養法に優る種々の利点をもつ。本発明の粒子は幹細胞の付着において、2Dコロニー培養支持体より効率的である。この理由その他のため、懸濁培養した細胞はより効率的に継代することができる。本明細書に記載する方法により、幹細胞を数サイクルにわたって凍結および融解することが可能になる。それらをマイクロキャリア上で直接凍結し、増殖培地(伝統的な平板培養であっても、または粒子状マイクロキャリア上であっても)上へ融解することができる。マイクロキャリア上で伝播させた幹細胞を、GMP適応した無血清培地中で成長させることができる。] [0135] 本明細書に記載する方法により、幹細胞、たとえば胚性幹細胞を、未分化状態で培養および維持することが本質的に可能になる。伝播した幹細胞を培養状態で(たとえばマイクロキャリア上で)またはそれから脱着させて、部分的または全体的に分化させることができる。] [0136] 伝播した幹細胞を用いて、その後使用するために胚様体を形成することができる。マイクロキャリア上で成長している幹細胞を分化用培地へ移植するだけで、胚様体を直接形成することができる;これは、胚様体形成の前に細胞を2D成長表面から分離する追加工程を必要とする先行技術方法と対照的である。したがって、本明細書に記載する方法により、幹細胞を、成長している表面または支持体上で、それから分離することなく定方向分化させることが可能になる。] [0137] 本明細書に記載する方法および組成物によって、培養した幹細胞をより大きな体積に拡張およびスケールアップするのが可能になる。バイオリアクターまたは工業的規模へのスケールアップは、より生産性の高い幹細胞培養を可能にする。マイクロキャリア上で撹拌培養により幹細胞を成長させるのが可能であることは、培養を懸濁条件にまでスケールアップできることを意味する。制御されたバイオリアクター、たとえばWave Bioreactorまたは撹拌培養を採用できる。これによって、現在の足場依存型の二次元コロニー培養の制約と比較して、細胞をより大きな体積で拡張させることが可能になる。数百リットルに及ぶバイオリアクター内での大規模懸濁培養が可能である。] [0138] 陽電荷 本発明の粒子またはマイクロキャリアは、たとえば中性pHまたは生理学的関連pH、たとえばpH7.4またはpH7.2で陽電荷をもつことができる。粒子はクロマトグラフィー樹脂、たとえばアニオン交換樹脂を含むことができる。] [0139] 陽電荷の量は重要ではあるが、きわめて重要というわけではなく、細胞が粒子に付着し うるのに十分な高さである限り、広範に及ぶことができる。たとえば、粒子がアミン、たとえば第四級または第三級アミンとのカップリングにより荷電した場合、粒子上の電荷は乾燥材料(粒子の)のグラム当たり約0.5〜4ミリ当量、たとえば乾燥材料(粒子の)のグラム当たり約1〜3.5ミリ当量、または乾燥材料(粒子の)のグラム当たり約1〜2ミリ当量の小さなイオン交換容量に相当する可能性がある。] [0140] 陽電荷は、粒子のpKaが7より大きい(たとえば7.4より大きい、たとえば7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5またはそれ以上)ものであってもよい。] [0141] たとえば、最高20mg/粒子mLの濃度の硫酸プロタミンまたはポリ−L−リジン塩酸塩にカップリングさせることにより粒子を誘導体化することができる。 理論により拘束されたくはないが、粒子上の陽電荷の存在により細胞がそれに付着するのが可能になると本発明者らは考える。] [0142] 本発明の粒子は、当技術分野で既知のいずれかの手段で陽電荷をもつことができる。粒子は陽電荷をもつ基を含むことができ、あるいは粒子がこれらをもつように誘導体化することができる。] [0143] 本発明の粒子は、ジエチルアミノエチル−セルロース(DEAE−セルロース)またはその誘導体を含むことができる。DEAE−セルロースは、炭水化物のCH2OH基をイオン化性第三級アミン基に変換するように化学修飾された微粒状セルロースを含む。それは中性pHで陽電荷をもつ。粒子は、Sephadexビーズ、たとえばDEAE−Sephadexを含むことができる。粒子は、共有架橋していてもよいアガロースビーズ、たとえばSepharose(すなわちDEAE−Sepharose)を含むことができる。粒子はDEAE−Sephacelを含むことができる。DEAE−SepharoseおよびDEAE−SephacelおよびDEAE−Sephadexは、Sigma−Aldrichから入手できる。粒子はQ−Sepharose Fast FlowまたはS−Sepharose Fast Flowを含むことができる。Q−Sepharoseの荷電基は、力価測定できない陽電荷をもつ第四級アミンである。] [0144] 本発明の粒子は、陽電荷をもつように誘導体化されていてもよい。たとえば、粒子はそれに結合したアミン基を含むことができる。アミン基は第一級アミン基、第二級アミン基、第三級アミン基または第四級アミン基であってよい。粒子とアミン含有化合物のカップリングにより、アミン基を粒子に結合させることができる。カップリング方法は当技術分野で周知である。たとえば、臭化シアンを用いてアミンを粒子にカップリングさせることができる。] [0145] 架橋剤も使用できる。これらは、2つの同一反応基を含むホモ二官能性架橋剤、または2つの異なる反応基を含むヘテロ二官能性架橋剤に分類される。ヘテロ二官能性架橋剤は、重合を最小限に抑えた連続コンジュゲーションを可能にする。カップリングおよび架橋用の試薬は多数の製造業者から、たとえばCalbiochemまたはPierce Chemical Companyから得ることができる。] [0146] 粒子の反応性を高めるために、粒子をカップリング前に活性化することができる。クロロ酢酸を用いてコンパクトな粒子を活性化し、続いてEDAC/NHS−OHを用いてカップリングを行なうことができる。ヘキサンジイソシアネートを用いて粒子を活性化して、第一級アミノ基を付与することもできる。そのような活性化された粒子をいずれかのヘテロ二官能性架橋剤と組み合わせて用いることができる。ある態様においては、ジビニルスルホンを用いてコンパクトな粒子を活性化する。そのような活性化されたコンパクトな 粒子は、たとえばペプチド上のアミノ基またはチオール基と反応しうる部分を含む。] [0147] トレシルクロリド(tresyl chloride)を用いて粒子を活性化して、アミノ基またはチオール基と反応しうる部分を付与することもできる。塩化シアンを用いて粒子を活性化して、アミノ基またはチオール基と反応しうる部分を付与することもできる。] [0148] Cytodex 1は、架橋デキストランマトリックスをベースとし、これが陽電荷をもつN,N−ジエチルアミノエチル基で置換されている。この荷電基はマイクロキャリアマトリックス全体に分布している。] [0149] 荷電していない粒子 本発明の粒子またはマイクロキャリアは、荷電していなくてもよく、あるいはたとえば中性pHまたは生理学的関連pH、たとえばpH7.4またはpH7.2で電荷中性であってもよい。] [0150] 荷電していない粒子の例には、ゼラチンまたはコラーゲンの粒子が含まれる。たとえば、Cytodex 3は架橋デキストランのマトリックスに化学的にカップリングした変性コラーゲンの薄層からなる。] [0151] マトリックスコーティング 本発明の粒子をマトリックスでコートすることができ、これを本明細書に関しては粒子に、たとえばその表面に、付着した物質の層(たとえば薄層またはフィルム)と言う。マトリックスは、細胞の成長を支持しうる生体適合性または生理学的関連性のマトリックスを含むことができる。それは細胞成長のための基質を含むことができる。] [0152] 前記のマトリックスは、細胞外マトリックス(ECM)の成分を含むことができる。ECMのいずれかの既知成分、たとえば幹細胞の成長を支持しうるものを使用できる。細胞外マトリックスの成分は当技術分野で既知であり、たとえばAlberts et al (2002), Molecular Biology of the Cell, Chapter IV、およびそれに引用された参考文献に記載されている。] [0153] ECM成分を常法により粒子に付着またはカップリングまたはコートすることができる。たとえば、前記のいずれかのカップリング試薬および架橋剤を用いてECM成分を粒子にカップリングさせることができる。] [0154] ECM成分は、高分子、たとえば多糖類、タンパク質、プロテオグリカン、糖タンパク質、グリコサミノグリカン(GAG)(通常はタンパク質にプロテオグリカンの形で共有結合した状態でみられる)、繊維状タンパク質:エラスチン、フィブロネクチンおよびラミニンを含む、コラーゲン(たとえばI型コラーゲン、III型コラーゲン、IV型コラーゲン、VI型コラーゲン)などを含むことができる。] [0155] マトリックスコーティングはグリコサミノグリカン(GAG)を含むことができる。グリコサミノグリカンは、反復二糖単位からなる枝分かれしていない多糖鎖を含む。反復二糖中の2つの糖のうちの1つは常にアミノ糖(N−アセチルグルコサミンまたはN−アセチルガラクトサミン)であり、これは大部分の場合、硫酸化されている。第2の糖は通常はウロン酸(グルクロン酸またはイズロン酸)である。] [0156] マトリックスコーティングは、ヒアルロナン(ヒアルロン酸またはヒアルロネートとも呼ばれる)またはその誘導体を含むことができる。ヒアルロン酸は、多数の供給源のいず れかに由来するもの、たとえばウシのガラス体液に由来するものであってもよい。ヒアルロン酸の塩または塩基、たとえばヒアルロン酸ナトリウムを使用できる。これは連鎖球菌に由来するものであってもよい。] [0157] マトリックスコーティングはラミニンを含むことができる。 マトリックスコーティングはフィブロネクチンを含むことができる。 マトリックスコーティングはビトロネクチンを含むことができる。] [0158] マトリックスコーティングは、たとえばGAG、たとえばコンドロイチン硫酸、デキストラン硫酸、ヘパラン硫酸およびケラタン硫酸を、たとえばタンパク質にプロテオグリカンとして連結したものとして含むことができる。ECM成分はアグレカン(aggrecan)、デコリン(decorin)などを含むことができる。] [0159] マトリックスコーティングは、ヘパラン、またはそれの誘導体、たとえば塩基もしくは塩類を含むことができる。マトリックスコーティングはヘパラン硫酸プロテオグリカンを含むことができる。ヘパラン硫酸プロテオグリカンは、多数の供給源のいずれかに由来するもの、たとえばウシの腎臓に由来するものであってもよい。] [0160] マトリックスコーティングは、デキストラン、たとえばデキストラン硫酸またはデキストラン硫酸ナトリウムを含むことができる。マトリックスコーティングは、フィブロネクチン、ラミニン、ニドゲン(nidogen)、またはIV型コラーゲンを含むことができる。マトリックスコーティングはコンドロイチン硫酸を含むことができる。] [0161] マトリックスコーティングは、ゼラチン、ポリオルニチンを含むか、またはフィブロネクチンのRGD結合ドメインの結合モチーフを含むことができる。 マトリックスコーティングは、これらの成分のうちいずれか2種類以上の種々の割合の混合物を含むことができる。マトリックスコーティングは、精製した、または実質的に精製したECM成分を含むことができる。マトリックスコーティングは、部分精製したECM成分を含むことができる。それはECM抽出物、たとえばMatrigelを含むことができる。] [0162] 細胞培養は、種々のマトリックスコーティングをもつ粒子を含むことができる。たとえば、前記のものから選択される第1マトリックスコーティングをもつ第1粒子集団、および前記のものから選択される第2マトリックスコーティングをもつ第2粒子集団。] [0163] Matrigel 本発明の粒子は、Matrigelを含むマトリックスコーティングでコートすることができる。] [0164] Matrigelは、マウス腫瘍細胞から分泌されるゲル状タンパク質混合物の商品名であり、BD Biosciences(米国マサチュセッツ州ベッドフォード)から市販されている。この混合物は、多くの組織にみられる複雑な細胞外環境に類似し、細胞生物学者が細胞培養のための基質として用いている。] [0165] BD Matrigel(商標)マトリックスは、EHSマウス肉腫、すなわちECMタンパク質に富む腫瘍から抽出された可溶化した基底膜調製物である。それの主成分は、ラミニン(約56%)、続いてIV型コラーゲン(約31%)、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1(約8%)である。室温でBD Matrigel(商標)マトリックスは重合して、哺乳動物の細胞基底膜に類似する生物活性マトリックス材料を生成する。] [0166] 一般的な実験室手法は、少量の冷却(4℃)Matrigelをプラスチック製の組織培養実験器具などの表面に分配するものである。37℃(体温)でインキュベートすると、Matrigelタンパク質は自己集合して薄膜を生成し、これが表面を覆う。] [0167] Matrigelは、細胞の形態、生化学的機能、移動または侵入、および遺伝子発現に関して生理学的に適切な環境を提供する。 Matrigelが複雑な細胞挙動を刺激する能力は、それの不均質な組成の結果である。Matrigelの主成分は構造タンパク質、たとえばラミニンおよびコラーゲンであり、これらが培養細胞にそれらの自然環境で遭遇するであろう接着ペプチド配列を提供する。多くの細胞タイプの分化および増殖を促進する成長因子も存在する。Matrigelは下記の成長因子を含む(濃度範囲、平均濃度):EGF(0.5〜1.3ng/ml,0.7ng/ml),bFGF(<0.1〜0.2pg/ml,未知),NGF(<0.2ng/ml,未知),PDGF(5〜48pg/ml,12pg/ml),IGF−1(11〜24ng/ml,16ng/ml),TGF−β(1.7〜4.7ng/ml,2.3ng/ml)。Matrigelは多数の他のタンパク質を少量含有する。] [0168] マトリックスコーティングの変更 ある態様においては、第1マトリックスコーティングをもつ粒子上で1継代以上(たとえば1、2、3、4、5、6、7、8、9または10継代またはそれ以上)細胞を培養した後、異なる(第2)マトリックスコーティングをもつ粒子へ1継代以上(たとえば1、2、3、4、5、6、7、8、9または10継代またはそれ以上)移植することができる。場合により、次いで第2コーティングと異なるマトリックスコーティングをもつ粒子へ、たとえば元の第1マトリックスコーティングもしくは他のマトリックスコーティングをもつ粒子またはコートしていない粒子へ細胞を移植することができる。] [0169] 粒子組成 本明細書に記載する方法および組成物においては、粒子またはマイクロキャリア上で幹細胞を伝播させる。本明細書中で用いる用語として、”粒子”にはその上で幹細胞が付着または成長しうるいずれかの支持体が含まれる。粒子は後記に述べるようにいかなる形状または構造であってもよい。] [0170] 粒子には、IUPAC Compendium of Chemical Terminology (2nd Edition, 1992, Vol. 64, p. 160)に記載されるマイクロキャリアを含めることができる。 粒子は、それが前記のようにたとえば幹細胞に対する付着点または支持体としてのその目的を果たすのを可能にする物理的特性をもつ限り、いかなる材料も含むことができる。したがって、粒子はこの目的のために、硬い(stiff)、剛性(rigid)、展性(malleable)、中実(solid)、多孔質(porous)その他の材料を含むことができる。それは固体材料または半固体、ゲルなどの材料を含むことができる。] [0171] その材料は、少なくとも陽電荷および/またはマトリックスコーティングの付着を可能にするために反応性であり、あるいは活性剤によって反応性にすることができるが、その他の点では一般に不活性である物質を含むことができる。粒子は複合材料を含むことができ、したがって1種類より多い材料で粒子を構成することができる。たとえば、粒子のコアが表面部分と異なる材料を含むことができる。たとえば、粒子のコアは一般に不活性である材料を含むことができ、一方、表面部分はマトリックスまたは陽電荷の付着または化学的カップリングのために反応性である材料を含むことができる。] [0172] 粒子は天然由来のものまたは合成によるものであってよい。天然材料および合成材料ならびにそれらを得るための供給源は、当技術分野で周知である。粒子は、少なくともある 程度の機械的抵抗性、化学的攻撃もしくは熱処理に対する少なくともある程度の抵抗性、またはこれらの組合わせをもつことができる。] [0173] 別態様において、粒子は”非生物性”物体を含むことができる;この用語は、細胞性材料を含まないか、または実質的に含まないことを意味する。したがって、そのような非生物性または非細胞性の粒子は、合成材料、または天然には存在しない材料を含むことができる。種々の形状をもつ種々の粒子が当技術分野で知られており、これにはたとえば多様な種類のビーズが含まれる。粒子の態様には、マイクロビーズ、たとえばアガロースビーズ、ポリアクリルアミドビーズ、シリカゲルビーズなどが含まれる。] [0174] たとえば、粒子を作製する材料は、プラスチック、ガラス、セラミック、シリコーン、ゼラチン、デキストラン、セルロース、ヒドロキシル化メタクリレート、ポリスチレン、コラーゲンその他を含むことができる。たとえば、セルロースまたは誘導体、たとえばDEAE−セルロースで粒子を作製することができる(後記に述べる)。粒子は、セルロース、改質した親水性ビーズ、およびカーボンをベースとするマイクロキャリアを含むことができる。] [0175] 粒子は市販のマトリックスまたはキャリア、たとえばビーズまたはマイクロビーズを含むことができる。粒子は、クロマトグラフィー用マトリックスとして使用するために販売されている樹脂、たとえばアニオン交換樹脂を含むことができる。] [0176] 粒子は、セルロースマイクロキャリアを含むことができる。粒子は、DE−52(Whatman)、DE−53(Whatman)またはQA−52(Whatman)を含むことができる。粒子は、親水性マイクロキャリア、ヒドロキシル化メタクリレートマトリックスマイクロキャリア、または誘導体化した親水性ビーズ状マイクロキャリアを含むことができる。粒子は、TSKgel Tresyl−5Pw(東ソー)またはToyopearlAF−Tresyl−650(東ソー)を含むことができる。粒子は、マクロ多孔質またはミクロ多孔質carboseedマイクロキャリア、たとえばSM1010(Blue Membranes)またはSH1010(Blue Membranes)を含むことができる。] [0177] 粒子はデキストランをベースとするマイクロキャリアであってもよい。粒子は、Cytodex 1(GE Healthcare)またはCytodex 3(GE Healthcare)を含むことができる。Cytodex 1は架橋デキストランマトリックスをベースとし、陽電荷をもつN,N−ジエチルアミノエチル基でこれが置換されている。荷電基はマイクロキャリアマトリックス全体に分布している。Cytodex 3は、架橋デキストランのマトリックスに化学的にカップリングした変性コラーゲンの薄層からなる。] [0178] 粒子は、ポリスチレンをベースとするマイクロキャリアであってもよい。粒子は、HillexまたはHillex II(SoloHill Engineering,Inc.)を含むことができる。HillexおよびHillex IIは、カチオン性トリメチルアンモニウムコーティングをもつ改質ポリスチレンマイクロキャリアである。] [0179] 粒子は、細胞をその上で成長させる前に処理することができる。そのような処理は、本明細書の他の箇所に記載するように、より大きい接着性、電荷の利用能、生体適合性などの達成を目標とするものであってもよい。] [0180] セルロースマイクロキャリア、たとえばDE−53、DE−52およびQA−52は、ロッド形であってもよい。 細胞培養物は、1より多いタイプの粒子の混合物を含むことができる。たとえば、第1粒子集団(たとえばコンパクトな形状の粒子の)および第2粒子集団(たとえば細長い形状の粒子の)。ある態様においては、第1細胞タイプ、たとえばフィーダー細胞を第1粒子に付着させ、第2細胞タイプ、たとえばhESCを第2粒子に付着させることができる。各タイプの粒子は、同一または異なるマトリックスコーティングをもつことができる。場合により、一方または両方のタイプの粒子がマトリックスコーティングをもたなくてもよい。] [0181] ビーズ 使用するのに適切なビーズまたはマイクロビーズには、ゲルクロマトグラフィーに用いられるもの、たとえばゲル濾過媒体、たとえばSephadexが含まれる。この種の適切なマイクロビーズには、下記のものが含まれる:Sephadex G−10:ビーズサイズ40〜120をもつもの(Sigma Aldrichカタログ番号27,103−9)、Sephadex G−15:ビーズサイズ40〜120μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,104−7)、Sephadex G−25:ビーズサイズ20〜50μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,106−3)、Sephadex G−25:ビーズサイズ20〜80μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,107−1)、Sephadex G−25:ビーズサイズ50〜150μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,109−8)、Sephadex G−25:ビーズサイズ100〜300μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,110−1)、Sephadex G−50:ビーズサイズ20〜50μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,112−8)、Sephadex G−50:ビーズサイズ20〜80μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,113−6)、Sephadex G−50:ビーズサイズ50〜150μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,114−4)、Sephadex G−50:ビーズサイズ100〜300μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,115−2)、Sephadex G−75:ビーズサイズ20〜50μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,116−0)、Sephadex G−75:ビーズサイズ40〜120μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,117−9)、Sephadex G−100:ビーズサイズ20〜50μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,118−7)、Sephadex G−100:ビーズサイズ40〜120μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,119−5)、Sephadex G−150:ビーズサイズ40〜120μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,121−7)、およびSephadex G−200:ビーズサイズ40〜120μmをもつもの(Sigma Aldrich カタログ番号27,123−3);ただし、本明細書の他の箇所に記載するように、それらがサイズに関して適合する限りにおいてである。] [0182] Sepharoseビーズ、たとえば液体クロマトグラフィーに用いられるものも使用できる。例はQ−Sepharose、S−SepharoseおよびSP−Sepharoseビーズであり、たとえばAmersham Biosciences Europe GmbH(Freiburg、Germany)から、Q Sepharose XL(カタログ番号17−5072−01)、Q Sepharose XL(カタログ番号17−5072−04)、Q Sepharose XL(カタログ番号17−5072−60)、SP Sepharose XL(カタログ番号17−5073−01)、SP Sepharose XL(カタログ番号17−5073−04)およびSP Sepharose XL(カタログ番号l 17−5073−60)などとして入手できる。] [0183] 粒子の形状 粒子は細胞の成長に適切ないずれかの形状、たとえばコンパクトな形状または細長い形状をもつことができる。] [0184] コンパクトな(compact)形状 コンパクトな形状の例は、概して球形の粒子、楕円体の形状の粒子、または顆粒状の粒子である。] [0185] ”コンパクト”とは、概して細長くない形状を意味する。言い換えると、”コンパクト”な形状は、概して細長くない(non−elongate)もしくは伸長していない(unextended)のもの、すなわちいずれの寸法においても伸長していないものである。コンパクトな形状は、概して広がって(spread)いないもの、または長く(long)ない、もしくは紡錘形(spindly)でないものであってもよい。したがって、そのような”コンパクトな形状”は一般に、概して類似する可能性のある、または大きな相異がない、直線寸法をもつ。] [0186] したがって、コンパクトな形状のいずれか2つの寸法の比率は、5:1以下、たとえば4:1以下、たとえば3:1、2.5:1、2.4:1、2.3:1、2.2:1、2.1:1、2:1、1.9:1、1.8:1、1.7:1、1.6:1、1.5:1、1.4:1、1.3:1、1.2:1、1.1:1以下であってもよい。たとえば、2対の寸法が5:1以上の比率をもつことはできない。] [0187] ある態様において、コンパクトな形状の最長寸法はコンパクトな形状の最短寸法より5倍未満である。他の態様において、コンパクトな形状の最長寸法は最短寸法より有意に大きくはない;すなわちその形状は比較的均一である。] [0188] 本明細書中で用いる用語”最長寸法”は、主軸、すなわち粒子を通って描くことができる最長の線を含む軸の長さを意味すると解釈すべきである。同様に、”最短寸法”は、副軸、すなわち粒子を通って描くことができる最短の線を含む軸の長さである。] [0189] 直線寸法がほぼ等しいかまたは類似し、あるいは最長寸法−対−最短寸法の比率が5:1未満である規則的な形状は、本明細書に記載するコンパクトな粒子に含まれる。したがって、前記の比率は最長寸法−対−最短寸法の比率に関するものであってもよい。ある態様において、2つの寸法の比率(たとえば、最長寸法−対−最短寸法)は1.1:1未満、たとえば1:1(すなわち規則的または均一な形状)である。] [0190] したがって、適用できる場合、粒子の長さは幅または直径の5倍未満、たとえばそれの幅または直径の4倍未満、たとえば3倍未満、たとえば2倍未満、またはそれ未満である。] [0191] コンパクトな形状には、規則的な立体(solid)、球体(sphere)、回転楕円体(spheroid)、扁平回転楕円体(oblate spheroid)、平たい回転楕円体(flattened spheroid)、長円体(ellipsoid)、立方体(cube)、錐体(cone)、円筒(cylinder)、または多面体(polyhedron)を含めることができる。多面体には、単純な多面体または規則的な多面体が含まれる。多面体には、たとえば六面体(hexahedron)、ホリヘドロン(holyhedron)、直方体(cuboid)、三面体(deltahedron)、五面体(pentahedron)、十四面体(tetradecahedron)、多面体(polyhedron)、テトラフレクサゴン(tetraflexa gon)、偏四角面体(trapezohedron)、切頭多面体(truncated polyhedron)、フラードーム(geodesic dome)、七面体(heptahedron)、および六十面体(hexecontahedron)が含まれる。上記の形状はいずれも、前記の定義に従った”コンパクト”なものとして使用できる。たとえば、その形状が扁平回転楕円体を含む場合、これはその回転楕円体がコンパクトであって細長くないような適切な扁平度をもつ。] [0192] ある態様において、コンパクトな形状には、寸法が前記のものである限り、バルーン形、葉巻形、ソーセージ形、円板形、涙滴形、ボール形または楕円(elliptical)状を含めることができる。コンパクトな形状には、球形、立方体形、直方体形、タイル状、卵形(ovoid)状、長円体(ellipsoid)形、円板形、セル状、ピル(pill)形、カプセル形、平らな円筒形、豆(bean)形、滴形、小球(globular)形、エンドウ豆(pea)形、ペレット形なども含めることができる。] [0193] 細長い(elongate)形状 粒子は概して細長い形状をもつことができる。細長い形状の例は、概してロッド形の粒子、円筒形の粒子、またはスティック形の粒子である。細長い粒子は中空繊維を含むことができる。] [0194] ”細長い”とは、概してコンパクトではない形状を意味する。言い換えると、”細長い”形状は、概して他の方向と比較して一方向に伸長したものである。細長い形状は、広がった、長いまたは紡錘形のものであってもよい。したがって、そのような”細長い形状”は一般に、おおまかに多少とも互いに異なる直線寸法をもつ。] [0195] したがって、細長い形状のいずれか2つの寸法の比率は、5:1以上、4:1以下、たとえば1.1:1以上、1.2:1以上、1.3:1以上、1.4:1以上、1.5:1以上、1.6:1以上、1.7:1以上、1.8:1以上、1.9:1以上、2:1以上、2.1:1以上、2.2:1以上、2.3:1以上、2.4:1以上、2.5:1以上、3:1以上、4:1以上、または5:1以上であってもよい。] [0196] たとえば、いずれか2対の寸法が5:1以上の比率をもつことができる。したがって、ある態様において、細長い形状の最長寸法は細長い形状の最短寸法の5倍より大きい。 したがって、適用できる場合、粒子の長さは幅または直径の2倍より大きく、たとえばそれの幅または直径の3倍より大きく、たとえば4倍より大きく、たとえば5倍より大きく、または10倍より大きい。] [0197] 細長い、またはロッド形のマイクロキャリアは、本発明方法に使用するために特に好ましい。それらは細胞−マイクロキャリア集合体を形成するためのマトリックスをより良好に付着させることが観察された。理論により制約または拘束されるわけではないが、ロッド形マイクロキャリアの長軸は、ビーズ(球)マイクロキャリアと比較して優れた付着をもたらすと考えられる;これは、付着に利用できる大きな表面積により、撹拌に際して安定な細胞−キャリアの集合が数時間以内に可能になるためである。] [0198] 粒子サイズ 粒子が連続成長を支持するためには、それらは細胞が粒子上で成長しうるサイズをもつことができる。粒子のサイズは、細胞が他の粒子上で成長している細胞と集合するのを可能にするものでもある。たとえば、粒子のサイズは、少なくとも1つの寸法が霊長類またはヒトの幹細胞の寸法と適合するものであることが必要である可能性がある。] [0199] 粒子のサイズは、粒子を選択し、幹細胞を付着させて成長させ(本明細書に説明し、実 施例に詳述するように)、そして多数のパラメーターのいずれか、たとえば幹細胞の成長、生存率、生物学的特性の保持、核型などをアッセイすることにより、経験的に選択できる。] [0200] 一例として、粒子は概して球形または顆粒状のコンパクトなマイクロキャリアを含むことができる。この場合、コンパクトなマイクロキャリアは約20μm〜約250μmの範囲の寸法をもつことができる。] [0201] コンパクトなマイクロキャリアについての寸法の範囲の上限は、約250μm、約240μm 、約230μm、約220μm、約210μm、約200μm、約190μm、約180μm、約170μm、約160μm、約150μm、約140μm、約130μm、約120μm、約110μm、約100μm、約90μm、約80μm、約70μm、約60μm 、約50μm、約40μmまたは約30μmであってよい。] [0202] コンパクトなマイクロキャリアの寸法の範囲の下限は、約20μm、約30μm、40μm、約50μm、約60μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μmまたは約110μmであってよい。] [0203] コンパクトなマイクロキャリアは、120μm〜20μm、110μm〜30μm、100μm〜40μm、90μm〜50μm、80μm〜40μm、70μm〜50μmまたは90〜30μm、80〜40μm、70〜40μm、70〜30μm、60〜40μm、60〜30μm、60〜50μm、50〜40μm、50〜30μm、50〜5μm、50〜10μm、60〜10μm、70〜10μm、60〜20μm、70〜20μmの寸法をもつことができる。] [0204] コンパクトなマイクロキャリアは、約20μm、約30μm、40μm、約50μm、約60μm、約65μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μm、約110μmまたは約120μmの寸法をもつことができる。] [0205] コンパクトなマイクロキャリアの寸法は、たとえば約65μmであってもよい。 寸法は、マイクロキャリアの直径であってもよい。 コンパクトな粒子は、たとえば親水性マイクロキャリア、ヒドロキシル化メタクリル系マトリックスマイクロキャリア、または誘導体化した親水性ビーズ状マイクロキャリア、たとえばTSKgel Tresyl−5Pw(東ソー)またはToyopearlAF−Tresyl−650(東ソー)を含むことができる。] [0206] TSKgel Tresyl−5Pwに関する情報は、http://www.separations.us.tosohbioscience.com/Products/HPLCColumns/ByMode/Affinity/TSKgel+Tresyl-5PW.htmに見いだすことができる。] [0207] ToyopearlAF−Tresyl−650に関する情報は、http://www.separations.us.tosohbioscience.com/Products/ProcessMedia/ByMode/AFC/ToyopearlAF-Tresyl-650.htmに見いだすことができる。] [0208] 他の例として、粒子は、概してロッドまたは円筒の形状をもつ細長いマイクロキャリアを含むことができる。この場合、細長いマイクロキャリアは約400μm〜約50μmの範囲の最長寸法をもつことができる。] [0209] 細長いマイクロキャリアについての最長寸法の範囲の上限は、約2000μm、約1900μm、約1800μm、約1700μm、約1600μm、約1500μm、約14 00μm、約1300μm、約1200μm、約1100μm、約1000μm、約900μm、約800μm、約700μm、約600μm、約500μm、約400μm、約390μm、約380μm、約370μm、約360μm、約350μm、約340μm、約330μm、約320μm、約310μm、約300μm、約290μm、約280μm、約270μm、約260μm、約250μm、約240μm、約230μm、約220μm、約210μm、約200μm、約190μm、約180μm、約170μm、約160μm、約150μm、約140μm、約130μm、約120μm、約110μm、約100μm、約90μm、約80μm、約70μm、約60μmまたは約50μmであってよい。] [0210] 細長いマイクロキャリアについての最長寸法の範囲の下限は、約20μm、約30μm、約40μm、約50μm、約60μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μm、約110μm、約120μm、約130μm、約140μm、約150μm、約160μm、約170μm、約180μm、約190μm、約200μm、約210μm、約220μm、約230μm、約240μm、約250μm、約260μm、約270μm、約280μm、約290μm、約300μm、約310μm、約320μm、約330μm、約340μm、約350μm、約360μm、約370μm、約380μmまたは約390μmであってよい。] [0211] 細長いマイクロキャリアは、2000μm〜20μm、たとえば400μm〜50μm、390μm〜60μm、380μm〜70μm、370μm〜80μm、360μm〜90μm、350μm〜100μm、340μm〜110μm、330μm〜120μm、320μm〜130μm、310μm〜140μm、300μm〜150μm、290μm〜160μm、280μm〜170μm、270μm〜180μm、260μm〜190μm、250μm〜200μm、240μm〜210μmまたは230μm〜220μmの最長寸法をもつことができる。] [0212] 細長いマイクロキャリアの最長寸法は、たとえば約190μm、200μm、210μm、220μmなどであってもよい。 細長いマイクロキャリアは、10μm〜50μmの範囲の最短寸法をもつことができる。細長いマイクロキャリアは、約10μm、約15μm、約20μm、約25μm、約30μm、約35μm、約40μmまたは約45μmの最短寸法をもつことができる。] [0213] 細長いマイクロキャリアは、ほぼ円形または長円形の断面をもつ円筒形またはロッド形であってもよく、その最短寸法は約5μm〜約50μmの範囲、たとえば約10μm、約15μm、約20μm、約25μm、約30μm、約35μm、約40μm、または約45μmのいずれかであってもよい。直径が約5μm〜20μm、約10μm〜25μm、約15μm〜30μm、約20μm〜35μm、約25μm〜40μm、約30μm〜45μm、約35μm〜50μmのいずれかの範囲であってもよい。] [0214] 細長い粒子は、たとえばセルロース円筒形マイクロキャリア、たとえばDE−52(Whatman)、DE−53(Whatman)またはQA−52(Whatman)を含むことができる。] [0215] いずれか特定のマイクロキャリアのサイズおよび寸法は、バッチ内またはバッチ間で異なってもよい。たとえばDE−53ロッド形セルロースマイクロキャリアについて、本発明者らはバッチ内のキャリアの長さおよび寸法を測定し、キャリアの長さは50〜250μm(平均長さ130±50μm)の可能性があり、キャリアの直径は17μmと少なくとも50μmの間(平均直径35±7μm)の可能性があることが分かった。] [0216] 粒子は多孔質であってもよい。多孔質粒子は培地が成長領域の内部を通って循環するのを可能にし、これは細胞の成長を助成することができる。たとえば、粒子はマクロ多孔質またはミクロ多孔質carboseedマイクロキャリアを含むことができる。粒子はSM1010(Blue Membranes)またはSH1010(Blue Membranes)を含むことができる。] [0217] 幹細胞の培養 いずれか適切な幹細胞培養方法、たとえば実施例に述べる方法を、本明細書に記載する方法および組成物に使用できる。] [0218] いずれか適切な容器を、本明細書に記載する方法および組成物により幹細胞を伝播させるために使用できる。適切な容器には、米国特許公開US2007/0264713(Terstegge)に記載されたものが含まれる。] [0219] 容器には、たとえばバイオリアクターおよびスピナーを含めることができる。本明細書中で用いる”バイオリアクター”は、真核細胞、たとえば動物細胞または哺乳動物細胞を、たとえば大規模で培養するのに適切な容器である。調節型バイオリアクターの一般的な培養体積は20ml〜500mlである。]
权利要求:
請求項1 幹細胞をインビトロで懸濁培養において培養する方法であって、(i)幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、マイクロキャリアの表面はマトリックス中にコートされており;(ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し;(iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして(iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも3継代反復することを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞が多分化能性である方法。 請求項2 幹細胞が胚性幹細胞または誘導された多分化能性幹細胞である、請求項1に記載の方法。 請求項3 幹細胞が霊長類またはヒトのものである、請求項1または2に記載の方法。 請求項4 工程(i)〜(iii)を通して少なくとも5継代、または少なくとも7継代、または少なくとも10継代反復する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。 請求項5 マイクロキャリアがロッド形である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 請求項6 マトリックスが細胞外マトリックス成分を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 請求項7 マトリックスが、Matrigel(商標)(BDBiosciences)、ヒアルロン酸、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コラーゲン、エラスチン、ヘパラン硫酸、デキストラン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸のうち1以上を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 請求項8 マトリックスが、ラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 請求項9 マイクロキャリアが、セルロース、デキストラン、ヒドロキシル化メタクリレート、コラーゲン、ゼラチン、ポリスチレン、プラスチック、ガラス、セラミック、シリコーンのうち1以上を含むか、あるいはそれらからなる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。 請求項10 マイクロキャリアがマクロ多孔質またはミクロ多孔質のcarboseedマイクロキャリアである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。 請求項11 マイクロキャリアがプロタミンまたはポリリジンとカップリングしている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。 請求項12 マイクロキャリアが陽電荷を有する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。 請求項13 マイクロキャリアが表面陽電荷を有する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。 請求項14 マイクロキャリアが親水性である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。 請求項15 マイクロキャリアが実質的に球形の形状を有する、請求項1〜4または6〜14のいずれか1項に記載の方法。 請求項16 工程(ii)において、培養物中の幹細胞の数を拡張させるのに十分な期間、幹細胞を培養する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。 請求項17 各反復サイクルにおいて、工程(i)の幹細胞がその前の反復サイクルの工程(iii)の継代細胞から得られる、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。 請求項18 工程(iv)において、工程(i)〜(iii)を通して少なくとも4継代、少なくとも5継代、少なくとも6継代、少なくとも7継代、少なくとも8継代、少なくとも9継代、少なくとも10継代、少なくとも11継代、少なくとも12継代、少なくとも13継代、少なくとも14継代、少なくとも15継代、少なくとも16継代、少なくとも17継代、少なくとも18継代、少なくとも19継代、少なくとも20継代、少なくとも21継代、少なくとも22継代、少なくとも23継代、少なくとも24継代、少なくとも25継代、少なくとも30継代、少なくとも40継代、少なくとも50継代、少なくとも60継代、少なくとも70継代、少なくとも80継代、少なくとも90継代、少なくとも100継代のいずれか反復する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法。 請求項19 工程(i)〜(iii)のサイクルの少なくとも60%について、マイクロキャリアがマトリックス中にコートされている、請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法。 請求項20 工程(i)〜(iii)のサイクルにおいて、マイクロキャリアが同一マトリックス中にコートされている、請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。 請求項21 工程(i)〜(iii)の第1と第2の連続サイクルにおいて、マトリックスが異なるか、または存在しない、請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。 請求項22 工程(iv)の後、培養物中の少なくとも60%の幹細胞が多分化能性である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の方法。 請求項23 工程(iv)の後、培養物中の少なくとも60%の幹細胞が、Oct4、SSEA4、TRA−1−60およびMab84のうち1、2、3またはすべてを発現する、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。 請求項24 該方法が、幹細胞を無血清培地、または幹細胞用馴化培地、またはフィーダー細胞を含まない状態で培養することを含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載の方法。 請求項25 フィーダー細胞もマイクロキャリアに付着している、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。 請求項26 培養がさらに、幹細胞が付着するマイクロキャリアとは異なるマイクロキャリアに付着したフィーダー細胞を含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。 請求項27 請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法により得られる多分化能性幹細胞。 請求項28 さらに、工程(iv)の後に得られる幹細胞の分化を誘導する工程を含む、請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。 請求項29 該方法が、幹細胞の分化を誘導する条件下にマイクロキャリア幹細胞複合体を置くことを含む、請求項28に記載の方法。 請求項30 該方法が、工程(iv)の後に、幹細胞をマイクロキャリアから分離し、そして分離した幹細胞をマイクロキャリアの無い培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養する工程を含む、請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。 請求項31 さらに、多分化能性幹細胞の分化を含む方法であって、(v)工程(iv)の後に得られる多分化能性幹細胞を複数の第2マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第2マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして(vi)(v)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養することを含む、請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。 請求項32 第1マトリックスと第2マトリックスが同一である、請求項31に記載の方法。 請求項33 第1マトリックスと第2マトリックスが異なる、請求項31に記載の方法。 請求項34 第1マイクロキャリアと第2マイクロキャリアが同一である、請求項31〜33のいずれか1項に記載の方法。 請求項35 第1マイクロキャリアと第2マイクロキャリアが異なる、請求項31〜33のいずれか1項に記載の方法。 請求項36 該方法がさらに、(vii)工程(vi)から得られる分化した幹細胞を複数の第3マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第3マイクロキャリアの表面は第3マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして(viii)(vii)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、分化した幹細胞のさらなる分化を誘導する条件下で培養することを含む、請求項31〜35のいずれか1項に記載の方法。 請求項37 第3マトリックスが第1および第2マトリックスと異なる、請求項36に記載の方法。 請求項38 第3マトリックスが第1および第2マトリックスのいずれか1つと同一である、請求項36に記載の方法。 請求項39 第3マイクロキャリアが第1および第2マイクロキャリアと異なる、請求項36〜38のいずれか1項に記載の方法。 請求項40 第3マイクロキャリアが第1および第2マイクロキャリアの1つと同一である、請求項36〜38のいずれか1項に記載の方法。 請求項41 請求項28〜40のいずれか1項に記載の方法により得られる分化した細胞。 請求項42 分化した細胞を培養して胚様体を形成させる、請求項28〜40のいずれか1項に記載の方法。 請求項43 請求項42に記載の方法により得られる胚様体。 請求項44 幹細胞をインビトロで懸濁培養において培養する方法であって、(i)幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、マイクロキャリアの表面はMatrigel(商標)中にコートされており;(ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し;(iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして(iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも7継代反復することを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞が多分化能性であり、培養物がフィーダー細胞を含まず、各継代間で幹細胞の数が拡張し、幹細胞がヒトもしくは霊長類の胚性幹細胞またはヒトもしくは霊長類の誘導された多分化能性幹細胞である方法。 請求項45 幹細胞をインビトロで培養し、かつ分化させる方法であって、(i)幹細胞を複数の第1マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第1マイクロキャリアの表面は第1マトリックス中にコートされており;(ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し;(iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして(iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも3継代反復することを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞が多分化能性であり、該方法がさらに、(v)工程(iv)の後に得られる多分化能性幹細胞を複数の第2マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第2マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして(vi)(v)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養することを含む方法。 請求項46 幹細胞が胚性幹細胞または誘導された多分化能性幹細胞である、請求項45に記載の方法。 請求項47 幹細胞が霊長類またはヒトのものである、請求項45または46に記載の方法。 請求項48 マイクロキャリアがロッド形である、請求項45〜47のいずれか1項に記載の方法。 請求項49 第1マトリックスと第2マトリックスが同一である、請求項45〜48のいずれか1項に記載の方法。 請求項50 第1マトリックスと第2マトリックスが異なる、請求項45〜48のいずれか1項に記載の方法。 請求項51 第1マイクロキャリアと第2マイクロキャリアが同一である、請求項45〜50のいずれか1項に記載の方法。 請求項52 第1マイクロキャリアと第2マイクロキャリアが異なる、請求項45〜50のいずれか1項に記載の方法。 請求項53 該方法がさらに、(vii)工程(vi)から得られる分化した幹細胞を複数の第3マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第3マイクロキャリアの表面は第3マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして(viii)(vii)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、分化した幹細胞のさらなる分化を誘導する条件下で培養することを含む、請求項45〜52のいずれか1項に記載の方法。 請求項54 第3マトリックスが第1および第2マトリックスと異なる、請求項53に記載の方法。 請求項55 第3マトリックスが第1および第2マトリックスの1つと同一である、請求項53に記載の方法。 請求項56 第3マイクロキャリアが第1および第2マイクロキャリアと異なる、請求項53〜55のいずれか1項に記載の方法。 請求項57 第3マイクロキャリアが第1および第2マイクロキャリアの1つと同一である、請求項53〜55のいずれか1項に記載の方法。 請求項58 幹細胞をインビトロで分化させる方法であって、多分化能性幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、マイクロキャリアの表面はマトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず、そしてマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養することを含む方法。 請求項59 幹細胞が胚性幹細胞または誘導された多分化能性幹細胞である、請求項58に記載の方法。 請求項60 幹細胞が霊長類またはヒトのものである、請求項58または59に記載の方法。 請求項61 マイクロキャリアがロッド形である、請求項58〜60のいずれか1項に記載の方法。 請求項62 マトリックスが細胞外マトリックス成分を含む、請求項58〜61のいずれか1項に記載の方法。 請求項63 マトリックスが、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、Matrigel(商標)(BDBiosciences)、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、ヘパラン硫酸、デキストラン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸のうち1以上を含む、請求項58〜61のいずれか1項に記載の方法。 請求項64 マトリックスが、ラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含む、請求項58〜61のいずれか1項に記載の方法。 請求項65 マイクロキャリアが、セルロース、デキストラン、ヒドロキシル化メタクリレート、コラーゲン、ゼラチン、ポリスチレン、プラスチック、ガラス、セラミック、シリコーンのうち1以上を含むか、あるいはそれらからなる、請求項58〜64のいずれか1項に記載の方法。 請求項66 マイクロキャリアがマクロ多孔質またはミクロ多孔質のcarboseedマイクロキャリアである、請求項58〜64のいずれか1項に記載の方法。 請求項67 マイクロキャリアがプロタミンまたはポリリジンとカップリングしている、請求項58〜66のいずれか1項に記載の方法。 請求項68 マイクロキャリアが陽電荷を有する、請求項58〜67のいずれか1項に記載の方法。 請求項69 マイクロキャリアが表面陽電荷を有する、請求項58〜68のいずれか1項に記載の方法。 請求項70 マイクロキャリアが親水性である、請求項58〜69のいずれか1項に記載の方法。 請求項71 マイクロキャリアが実質的に球形の形状を有する、請求項58〜60または62〜70のいずれか1項に記載の方法。 請求項72 多能性幹細胞をインビトロで懸濁培養において培養する方法であって、(i)多能性幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し;(ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養することを含み、その際、工程(ii)の後の培養物中の幹細胞が多能性である方法。 請求項73 工程(i)においてマイクロキャリアの表面がマトリックス中にコートされている、請求項72に記載の方法。 請求項74 さらに、工程(ii)の後に得られる幹細胞の分化を誘導する工程を含む、請求項72または73に記載の方法。 請求項75 該方法が、幹細胞の分化を誘導する条件下にマイクロキャリア幹細胞複合体を置くことを含む、請求項74に記載の方法。 請求項76 該方法が、工程(ii)の後に、幹細胞をマイクロキャリアから分離し、そして分離した幹細胞をマイクロキャリアの無い培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養する工程を含む、請求項72〜75のいずれか1項に記載の方法。 請求項77 多能性幹細胞をインビトロで懸濁培養において培養する方法であって、(i)多能性幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し;(ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し;(iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして(iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも2継代反復することを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞が多能性である方法。 請求項78 工程(i)においてマイクロキャリアの表面がマトリックス中にコートされている、請求項77に記載の方法。 請求項79 請求項72、73、77または78のいずれか1項に記載の方法により得られる多能性幹細胞。 請求項80 さらに、工程(iv)の後に得られる幹細胞の分化を誘導する工程を含む、請求項77または78のいずれか1項に記載の方法。 請求項81 該方法が、幹細胞の分化を誘導する条件下にマイクロキャリア幹細胞複合体を置くことを含む、請求項80に記載の方法。 請求項82 該方法が、工程(iv)の後に、幹細胞をマイクロキャリアから分離し、そして分離した幹細胞をマイクロキャリアの無い培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養する工程を含む、請求項77〜81のいずれか1項に記載の方法。 請求項83 さらに、多能性幹細胞の分化を含む方法であって、(v)工程(iv)の後に得られる多能性幹細胞を複数の第2マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第2マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして(vi)(v)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養することを含む、請求項77に記載の方法。 請求項84 請求項74〜83のいずれか1項に記載の方法により得られる分化した細胞。 請求項85 多能性幹細胞をインビトロで培養し、かつ分化させる方法であって、(i)幹細胞を複数の第1マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し;(ii)マイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において培養し;(iii)(ii)からの培養細胞を継代し;そして(iv)工程(i)〜(iii)を通して少なくとも2継代反復することを含み、その際、工程(iv)の後の培養物中の幹細胞が多能性であり、該方法がさらに、(v)工程(iv)の後に得られる多能性幹細胞を複数の第2マイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、第2マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず;そして(vi)(v)からのマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養することを含む方法。 請求項86 工程(i)においてマイクロキャリアの表面が第1マトリックス中にコートされている、請求項85に記載の方法。 請求項87 幹細胞をインビトロで分化させる方法であって、多能性幹細胞を複数のマイクロキャリアに付着させてマイクロキャリア幹細胞複合体を形成し、その際、マイクロキャリアの表面は第2マトリックス中にコートされているか、またはコートされておらず、そしてマイクロキャリア幹細胞複合体を懸濁培養において、幹細胞の分化を誘導する条件下で培養することを含む方法。 請求項88 幹細胞が成体幹細胞、または多分化能性幹細胞に由来する多能性幹細胞である、請求項72〜87のいずれか1項に記載の方法。 請求項89 マイクロキャリアがロッド形である、請求項72〜88のいずれか1項に記載の方法。 請求項90 マトリックスが細胞外マトリックス成分を含む、請求項72〜89のいずれか1項に記載の方法。 請求項91 マトリックスが、Matrigel(商標)(BDBiosciences)、ヒアルロン酸、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コラーゲン、エラスチン、ヘパラン硫酸、デキストラン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸のうち1以上を含む、請求項72〜89のいずれか1項に記載の方法。 請求項92 マトリックスが、ラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含む、請求項72〜89のいずれか1項に記載の方法。 請求項93 マイクロキャリアが、セルロース、デキストラン、ヒドロキシル化メタクリレート、コラーゲン、ゼラチン、ポリスチレン、プラスチック、ガラス、セラミック、シリコーンのうち1以上を含むか、あるいはそれらからなる、請求項72〜92のいずれか1項に記載の方法。 請求項94 マイクロキャリアがマクロ多孔質またはミクロ多孔質のcarboseedマイクロキャリアである、請求項72〜92のいずれか1項に記載の方法。 請求項95 マイクロキャリアが陽電荷を有する、請求項72〜94のいずれか1項に記載の方法。 請求項96 マイクロキャリアが表面陽電荷を有する、請求項72〜95のいずれか1項に記載の方法。 請求項97 工程(ii)において、培養物中の幹細胞の数を拡張させるのに十分な期間、幹細胞を培養する、請求項72〜96のいずれか1項に記載の方法。 請求項98 各反復サイクルにおいて、工程(i)の幹細胞がその前の反復サイクルの工程(iii)の継代細胞から得られる、請求項77〜97のいずれか1項に記載の方法。 請求項99 工程(iv)において、工程(i)〜(iii)を通して少なくとも3継代、少なくとも4継代、少なくとも5継代、少なくとも6継代、少なくとも7継代、少なくとも8継代、少なくとも9継代、少なくとも10継代、少なくとも11継代、少なくとも12継代、少なくとも13継代、少なくとも14継代、少なくとも15継代、少なくとも16継代、少なくとも17継代、少なくとも18継代、少なくとも19継代、少なくとも20継代、少なくとも21継代、少なくとも22継代、少なくとも23継代、少なくとも24継代、少なくとも25継代、少なくとも30継代、少なくとも40継代、少なくとも50継代、少なくとも60継代、少なくとも70継代、少なくとも80継代、少なくとも90継代、少なくとも100継代のいずれか反復する、請求項77〜98のいずれか1項に記載の方法。 請求項100 霊長類またはヒトの幹細胞の伝播および/または分化のための、マトリックス中にコートされたマイクロキャリアの使用であって、マイクロキャリアがDE−52(Whatman)、DE−53(Whatman)、QA−52(Whatman)、TSKgelTresyl−5Pw(東ソー)またはToyopearlAF−Tresyl−650(東ソー)、SM1010(BlueMembranes)およびSH1010(BlueMembranes)から選択される使用。 請求項101 マトリックスが、Matrigel(商標)(BDBiosciences)、ヒアルロン酸、ラミニン、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コラーゲン、エラスチン、ヘパラン硫酸、デキストラン、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸のうち1以上を含む、請求項100に記載の使用。 請求項102 マトリックスが、ラミニン、I型コラーゲン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、およびエンタクチン1の混合物を含む、請求項100に記載の使用。 請求項103 多分化能性細胞または多能性細胞をインビトロ懸濁培養において成長および/または分化させる際に使用するのに適切なマイクロキャリアであって、マイクロキャリアがセルロース、デキストラン、ヒドロキシル化メタクリレート、またはコラーゲンのうち1以上を含み、マイクロキャリアが細長い形状を有し、約2000μm未満の最長寸法および約10μmより大きい最短寸法を有し、マイクロキャリアの表面がマトリックス中にコートされ、1個または複数の多分化能性細胞または多能性細胞がマトリックスコーティングに付着しているマイクロキャリア。 請求項104 マイクロキャリアがロッド形である、請求項103に記載のマイクロキャリア。 請求項105 マトリックスコーティングが、Matrigel(商標)(BDBiosciences)、ヒアルロン酸、ラミニンまたはフィブロネクチンのうち1以上を含む、請求項103または104に記載のマイクロキャリア。 請求項106 細胞が多分化能性細胞である、請求項103〜105のいずれか1項に記載のマイクロキャリア。 請求項107 多分化能性細胞が霊長類もしくはヒトの胚性幹細胞または誘導された多分化能性幹細胞である、請求項103〜106のいずれか1項に記載のマイクロキャリア。 請求項108 マイクロキャリアが陽電荷を有する、請求項103〜107のいずれか1項に記載のマイクロキャリア。 請求項109 マイクロキャリアが表面陽電荷を有する、請求項103〜108のいずれか1項に記載のマイクロキャリア。 請求項110 50μm〜400μmの最長寸法を有する、請求項103〜109のいずれか1項に記載のマイクロキャリア。 請求項111 それに多分化能性細胞または多能性細胞が付着したそれぞれ請求項103〜110のいずれか1項に記載の2以上のマイクロキャリアを含む、集合体。 請求項112 多分化能性または多能性の状態を有する新たな細胞を生成するための多分化能性細胞または多能性細胞のインビトロでの培養における、請求項103〜110のいずれか1項に記載のマイクロキャリアの使用。 請求項113 多分化能性細胞または多能性細胞のインビトロ分化における、請求項103〜110のいずれか1項に記載のマイクロキャリアの使用。 請求項114 多分化能性細胞または多能性細胞をインビトロで培養して多分化能性または多能性の状態を有する新たな細胞を生成する方法であって、多分化能性または多能性の状態を有する新たな細胞を生成するのに適切な条件下で請求項103〜110のいずれか1項に記載のマイクロキャリアを培養することを含む方法。 請求項115 多分化能性細胞または多能性細胞をインビトロで分化させる方法であって、多分化能性細胞または多能性細胞の分化を誘導する条件下で請求項103〜110のいずれか1項に記載のマイクロキャリアを培養することを含む方法。
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